日本ハム・矢野コーチ リモート指導で見えた西川と清宮の変化

[ 2020年5月24日 09:00 ]

自宅で選手を相手にリモート指導を行う日本ハム・矢野コーチ
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 今月18日の夜。ある人物からラインが届いた。「ご無沙汰してます!お元気ですか?」。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、43歳で独り身の記者の「生存確認」をしてくれたのだろうか…。送り主は日本ハム・矢野謙次外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐(39)。久しぶりに電話し、元気そうな声を聞くことができた。

 巨人、日本ハムでは代打の切り札として活躍し、18年限りで現役を引退。昨年は球団が業務提携を結ぶレンジャーズにコーチ留学するなど見識を広げ、今季から現職となった。日本ハムでの現役晩年は若手にも気を配り、アドバイスも送っていた兄貴分。西川、大田、近藤ら主力はもちろん、現役最終年に2軍で多くの時間を共有した清宮、今井ら若手からも慕われる。米国滞在が多かった昨年もシーズン中は大田らの打撃フォームを映像でチェックし、国際電話やパソコンを駆使して助言を送っていた。いわゆるリモート指導。そんな経験が、今年に生きた。

 チームはコロナ禍により3月下旬から今月15日まで自主練習期間で首脳陣も視察を自粛。そこで矢野コーチは昨年の経験を生かして積極的にリモートで指導を行った。リモートながら定期的なコミュニケーションを通じて2選手の「変化」に気づく。まずは新主将の西川で「1軍の野手は彼が中心となって、よく練習していた。人間としての成長を感じる」と言う。さらに3年目の清宮についても「バッティングも良くなってるけど一番の成長は内面。これまで自分から“どうですか?”とか聞いてくることはなかったけど、今は“こうなりたい”や“こうしたい”という強い意志が、伝わってくるようになりました」と目を細める。

 チームは今月16日から札幌市内の室内練習場と千葉・鎌ケ谷の2軍施設を使用してチーム練習を再開した。矢野コーチはコロナ禍によって生じ、首脳陣も視察しなかった自主練習の期間について「全てを選手任せにせず、“どう過ごさせてあげたか”が大事だったと思います」と振り返る。現時点でシーズン開幕は最短で6月19日。熱血コーチがまいた種が、どう花を咲かせるか、注目したい。(記者コラム・山田 忠範)

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