阪神・坂本 矢野監督流「超前向き」思考で調整 開幕延期も「技術磨く時間が増えた」

[ 2020年5月10日 05:30 ]

甲子園で自主練習を行う坂本(阪神タイガース提供)
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 阪神・坂本は甲子園球場施設での自主練習後にオンライン取材に対応。“矢野イズム”の超前向き思考で開幕に向けて調整を進めていることを明かした。

 「なかなか難しい状況だと思いますけど、僕はまた技術とか磨く時間が増えたと思って。さらにレベルアップした自分を、開幕したときに見せられるようにやっている」

 未だに全体練習の再開に至らない現状でも、自身を高める機会とポジティブに捉え、自主練習に励む日々を過ごす。「キャンプの時からすごくいい状態でやれていた。実戦が無い中で技術的な部分で難しい部分はあるんですけど、できるだけ感覚とか無くならないように」。前向きな考えは、苦しいときこそ笑って乗り越えようという矢野監督に通じるものがある。

 「多くの投手が試合がないことをマイナスじゃなくてプラスに考えて、もっとこうしたいああしたい、レベルアップしたい気持ちを常に持って投げているとすごく感じる」

 投手陣の調整にも心配していない。捕手としてのコンビネーションも深みを増しているようで「やっぱり捕るほうにも責任はありますし、その中で自分が伝えたい部分は試合に活かさないといけない。そうやって考えると捕っている自分も発信していくべきだと思いますし、ものすごく良い時間が持てている」とうなずいた。先行きの見えない状況は続くが、努めて前を向いて過ごすこの期間は、決して無駄ではないはずだ。(阪井 日向)

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2020年5月10日のニュース