阪神・青柳 女手一つで育ててくれた母、義母や妻にも感謝のプレゼント

[ 2020年5月10日 05:30 ]

甲子園で自主練習する青柳(阪神タイガース提供)                                                                    
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 阪神の青柳晃洋投手(27)が、10日の母の日を前に感謝の言葉を口にした。「ヤクルトレディー」として女手一つで育ててくれた母・利香さん(55)はもちろんのこと、義母や妻にも最敬礼。今年は当日にマウンドで体現できなかった思いをまだ見ぬシーズンに向けた。

 「感謝」の二文字だけでは伝えられない。青柳は、神奈川で暮らす母への話題を向けられると素直な思いを言葉に乗せた。

 「育ててくれたのもそうですし、(大学時代に)プロに行くか社会人に行くか悩んだ時も“挑戦できるんだったらした方がいい”と言ってくれたのも母親だったので、尊敬してますし、いつも感謝してます」

 背中を押してくれた光景は今でも蘇る。ただ、幼少期から過ごした時間は決して多くはなかった。小学低学年で両親が離婚し利香さんは、ヤクルトの配達員として毎日働きに出て苦労ない生活をさせてくれた。「ずっと仕事だったので、兄貴と2人でいることが多かった。遊んだことがないと言ったらおかしくなりますけど、働いてる母親のイメージが一番強いです」

 思えばグラブ、スパイクなどと費用のかかる野球用具で困ったことは一度もない。母の献身が今になって身に染みる。コロナ禍で連絡を取ることも増えたものの「元々、仲が良いので。コロナが無くても連絡するし。元気です」と笑顔で強い絆を印象付けた。

 大学時代から、母の日には毎年プレゼントを用意しており、今年はドライヤーをチョイス。「実家帰った時に、もう何十年あんのかな、ぐらいのを使ってた。毎日使えるものを」と理由を明かした。

 「ありがとう」を伝えたい“母”は他にもいる。19年1月に結婚を発表した妻、義母にもぞれぞれケーキ、ストレートアイロンを贈るつもり。「(妻は)家に帰ったら野球関係なく明るく接してくれる。勝っても負けても同じように接してくれたりの部分で1人でいたくない時に一緒にいてくれる」

 今年は母の日での登板は叶わずも、ブレない信念を胸に前を向いた。「母の日だけじゃなく、僕は全試合勝ちたいと思ってるんで。でも、母の日、どこで開催であれ、呼んであげたい」。マウンドで体現する日が待ち遠しい。(遠藤 礼)

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