【巨人】“2代目若大将”岡本が打線にスタミナ注入 「不動の4番」へ23歳真価問われる

[ 2020年4月6日 07:00 ]

データは勝利の鍵になる ATA+プロ野球2020展望

巨人「不動の4番」へ真価が問われる岡本
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 「息切れ打線」の返上が鍵になる。昨季の巨人はチーム打率が.257。中日の.263に次ぎリーグ2位と悪くはなかった。ただ、打率を試合の1~5回、6回以降の前後半に分けると、前半は.271だったのに対し後半は.238と.033もダウン。試合が進むにつれ打線が下降線を描いた。

 55年以降の巨人で、前半から後半の打率が.030以上も下がったことはなく、76年の.026(.291→.265)が前年までの最大差。本塁打数も昨季は前半の116本が後半は67本と大幅減。打点も379→248と100打点以上少なく、打線のスタミナ強化は必須課題だ。

 個人でシーズン200打席以上の打者9人(退団選手は除く)をみると軒並みダウン。坂本、丸、亀井、陽岱鋼(ヨウダイカン)と試合前半で打率.300以上の4人は全て後半は2割台。本塁打、打点も数字を落としている。特に坂本は前半29本塁打が後半11本とほぼ3分の1まで減少。昨季本塁打王のソト(D)は前半23本、後半20本と3本差しかなかった。坂本が試合後半に上乗せしていれば、十分本塁打王獲得の可能性があったことが分かる。

 また、岡本は前半の打率.272、22本塁打、61打点が後半は.255、9本塁打、33打点と全て落とした。前記4人は全て30歳代だが、岡本はまだ23歳。試合後半の数字がもっと伸びてもおかしくない。

 ≪切れ切れボディーで“メロン弾”量産≫岡本は打撃フォームを今季、オープンからクローズド気味に変更。新スタンスから踏み込んで外角球を捉える進化を遂げた。オープン戦は打率.356、3本塁打、10打点で「不動の4番」へ歩みを進める。昨年は「ビッグベビー」と形容した原監督からは「若大将」と命名され、2代目を継承。昨年から大好きだった菓子パンとジュースを断ち、5キロ減の100キロボディーで切れも増した。契約更改で要求した選手食堂の「完熟メロン」も本塁打量産を後押しするはず。(巨人担当・神田 佑)

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