虎のドラ1候補を独断と偏見で選びます 近大・佐藤は全てが規格外

[ 2020年4月6日 12:37 ]

近大・佐藤輝明
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 公式サイト「スポニチアネックス」とYouTube公式チャンネル「スポニチチャンネル」で展開中の記事と動画を連動した企画「スポニチ潜入」が本紙にも“出張”。前阪神担当キャップの記者が潜入取材した結果を踏まえ、阪神のドラフト1位候補を独断と偏見で選ぶ第2回は「和製大砲」として近大・佐藤輝明内野手(21)を推す。

 音が違う。近大・佐藤のバットが発するのは、「快音」ではなく「轟(ごう)音」だ。「強く振って、速い打球を飛ばすということを一番、大事にしています」。その豪快な打撃練習を見ていると、まるで助っ人打者のバッティングを見ているかのような錯覚に陥るほどだ。

 阪神は金本知憲前監督就任直後の15年オフから、生え抜きの主力野手を育成する路線に方針転換。近年のドラフトでは高山俊、大山悠輔、近本光司ら有望野手を1位で獲得し、その面々がレギュラーへと成長しつつある。ただ高山、大山はいずれも中距離打者で、近本は俊足巧打タイプ。足りないピースこそが「大砲」だ。

 そういう意味では昨秋ドラフト2位・井上広大は将来の大砲候補と言える。だが高卒選手のため、まだ時間が必要。だから球団幹部も「強打の野手は常にウチの補強ポイント。今年も、しっかり見ていくことになる」と言葉に力を込める。即座にそのピースを埋める存在を求めるなら、佐藤が筆頭候補になる。

 1メートル87、92キロ、左右の握力75キロ、ベンチプレス130キロ。数字を羅列するだけで、佐藤の人並み外れたパワーは伝わるはずだ。特に驚異的な飛距離の原動力であるスイングスピードは160キロを叩き出す。これはプロ野球選手全体でも五本の指に入る数値と言える。まさに規格外。関西学生野球リーグ6季で通算11本塁打を放ち、近大・二岡智宏(巨人3軍コーチ)が持つリーグ(1982年発足の新リーグ)最多記録13本塁打の更新も秒読み段階に入っている。今年のアマチュアNo.1スラッガーと言える。

 さらに走れば50メートル走6秒0の俊足、投げても遠投100メートル以上という強肩を兼ね備えている。もともとは外野手で、今は三塁が定位置。内外野を守れるユーティリティー性まで持ち合わせており、ドラフト候補としては非の打ちどころがない。
 昨年3月には阪神2軍とのプロアマ交流戦で2安打1打点とプロ相手に実力も証明済みだ。プロで同タイプを求めるなら阪神・糸井嘉男、ソフトバンク・柳田悠岐だろう。打率を度外視して長打だけを求めれば、ヤクルト・村上宗隆クラスの破壊力も期待できる。兵庫県西宮市出身。猛虎の「生え抜き4番」を担える和製大砲だ。(惟任 貴信)

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。甲東小1年から「甲東ブルーサンダース」で野球を始め、甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では甲子園出場なし。高校通算20本塁打。近大では1年春からリーグ戦に出場。2年春、秋、3年春のリーグ戦でベストナイン、2年秋にMVPを獲得。50メートル走6秒0、遠投100メートル。1メートル87、92キロ。右投げ左打ち。

 ▼阪神・渡辺亮スカウト 反対方向にも、しっかり打球を飛ばせる。全国的に見ても長距離打者は少ないし、いろいろなポジションを守れるのも魅力。

 ※ YouTube公式チャンネル内にある「スポニチ潜入」において、今回、紹介した近大・佐藤内野手の動画(https://www.youtube.com/watch?v=jAhExZNregA&t=202s)を公開中。

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