阪神・矢野監督、開幕投手揺るぎなし「いつになっても、どこが相手でも西勇しかいない」

[ 2020年3月11日 05:30 ]

笑顔で練習を見守る矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神・矢野燿大監督(51)は10日、西勇輝投手(29)に開幕投手を任せる方針に揺るぎないことを明言した。新型コロナウイルス感染拡大で20日に予定していたプロ野球の開幕延期が9日に決まったばかり。新たな開幕日がいつになっても大役に変更はなく、変則的な調整を強いることは覚悟の上で大きな信頼と期待を寄せた。

 春季キャンプ第3クール中に通達した時から、矢野監督の腹は決まっていた。“いつになっても、どこが相手でも西勇しかいない”。就任2年目の先陣を、同じく移籍2年目を迎えるエースに任せることを改めて明言した。

 「俺の中では変わりない。日程が変わったからといって、そこを変えるということは現状ない。開幕相手がどこやから、というのはもちろんないし、変わりはない」

 悪天候でDeNA戦が中止となった横浜スタジアムで何度も繰り返した「変わりない」という言葉が厚い信頼の表れだ。昨季投手陣最多の10勝を挙げた実績。オリックス時代に5度の2桁勝利を記録して18年には開幕投手を務めた経験。そして、苦しい場面でもマウンド上で笑顔を見せ、前向きに、ひた向きに取り組む姿勢は、指揮官の中で他の追随を許さぬものだった。

 「先発は西が引っ張っていってくれるというのがウチとしては理想。前も言ったけど、チームスローガンを先発投手の中で一番体現してくれているのも西なんで。その自覚というのはもちろんやし、練習の姿見てもそうやし。西しかいない」

 前日9日に決まった開幕延期。現時点では不透明な部分が多く、必ずしも当初と同じ金曜日開幕とは限らない。20日から逆算し、今春オープン戦は週後半に登板。前回の日本ハム戦から金曜日に合わせた。仮に週前半の火曜日開幕になれば、変則的な登板間隔を余儀なくされる。その難しさも承知の上で、矢野監督は大役を託した。

 甲子園室内で調整した西勇も自覚十分だ。既に最終調整に入っていただけに「やることは変わらない。(監督発言を受けても)そこはいつも通り。何かがあったから感情が変わることはない」と言い切る。本来なら残り一度のオープン戦登板で本番を迎える計算が狂っても、「仕方ないこと…ぐらいかな。あとはちゃんと開催される日を待つだけかなという感じ」と一切の動揺を見せなかった。

 開幕日程や今月20日以降に組まれている試合の扱いなどは12日に改めて協議される予定。どんな形になっても、2020年の猛虎第1球を西勇が投げることは変わらない。
(山添 晴治)

 谷本修球団本部長は開幕延期になった20日以降について「オープン戦としてやろうか…という案は出ています。球場は確保しているし、放送を約束いただいている部分もある。(正式決定は)12日にもう一度話し合ってからになりますが…」と見通しを示した。当初開幕戦だった20日のヤクルト戦(神宮)など既に組まれている日程をもとに実戦調整していくことになりそうだ。

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