阪神・エドワーズ 8球3人斬り!満点デビュー 冴えた宝刀「リベラ・カット」

[ 2020年2月21日 05:30 ]

練習試合(特別ルール)   阪神9―1楽天 ( 2020年2月20日    宜野座 )

<神・楽>1回を無失点に抑えたエドワーズ(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 上々の実戦デビューを飾った。5回から来日初登板した阪神のエドワーズは1回打者3人をわずか8球で抑え、涼しい顔で振り返った。

 「少ない球数で打ち取るということを考えていた。何度かカウントが不利になってしまったけど、修正できた。ストレートの感触は良かったね」

 見せ場は、2死無走者で迎えた鈴木大の打席だった。1ストライクからの2球目。外角低めを狙った速球がカットボールの軌道を描いた。

 「(ナチュラルで)カットの回転になったんだ」

 結果は痛烈な一ゴロ。ボーアの好捕に助けられた格好とはいえ、逆の見方をすれば、予期せぬわずかなボールの変化が好打者・鈴木大のポイントをずらしたとも言える。これこそがメジャー時代から投じていた通称「リベラ・カット」。ヤンキースで通算652セーブを挙げた最強守護神を参考にして手にした宝刀が、さっそく威力を遺憾なく発揮した。

 もちろん、矢野監督からも及第点をゲットした。「真っすぐも変化球も強さというのは武器。ちょっとカット気味のボールが特長なので、左打者はどうしてもああいう打席が増えてくる。どっちかっていうと左打者が特に嫌かもしれないね」。対戦した3人は全て左打者。指揮官の見立て通り、いずれも内野ゴロで退けた。

 最速は150キロ。全8球のうち6球が速球だった。やみくもにパワーだけで封じ込めるのではなく「ジャイロスライダー」も加えた変化球の精度も高い。逃げ切りを計る試合終盤。マウンドにはエドワーズの姿がある。

続きを表示

2020年2月21日のニュース