阪神新助っ人・ボーア“実戦デビュー”で来日1号!!矢野監督「理想的」

[ 2020年2月6日 05:30 ]

沖縄キャンプ ( 2020年2月5日 )

シート打撃で左中間に本塁打を放ったボーア(撮影・坂田 高浩)
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 阪神のジャスティン・ボーア内野手(31=エンゼルス)が5日、衝撃の“実戦デビュー”を飾った。シート打撃に初参加し伊藤和との2度目の対戦で左中間へ「来日1号」を放った。

 宜野座球場に「第2の衝撃」が走った。キャンプ初日のフリー打撃で150メートル弾に、左中間3連発を含む14本の柵越えを放って周囲の度肝を抜いたボーア。現役投手との初対戦では、それ以上に強烈な存在感を示した。

 「この時期は結果うんぬんよりも生きた球を見ることが大事。そういう意味では昨日、今日と順調に段階を踏めている。いい感じでボールを見られた」

 初日同様涼しい顔の本人と、周囲の反応はまるで違った。伊藤和と2度目の対峙(たいじ)。初球のボールになる低めチェンジアップに反応しながら見送った直後だった。外寄りの138キロ真っすぐを逆らわずにはじき返した打球は逆風をモノともせずに伸び、左中間の芝生席で大きく弾んだ。賛辞を並べたのが矢野監督だ。

 「見事。初球の変化球を見逃し次の真っすぐをね。(逆方向は)価値があると思う。やっぱりあっちに打とうと思うと、ポイントを近づける意識がいるし、あれを打てると(バッテリーは)変化球もポンと拾われそうな気がする。あのタイミングでああいう風に打つのは理想的」

 偵察した他球団の007も同様。広島・田中彰スコアラーは「セ・リーグの球場は逆方向に入りやすい場所が多い。近年の阪神にはいない打者。打線の印象が変わる」と警戒レベルをさらに高めた。

 この一発だけではない。1度目の対戦ではカウント2―2から外角の真っすぐをコンパクトなスイングで中前に運んだ。

 「基本的にはホームランを狙って大きいスイングをするような考えはない。特にあの場面は2ストライクと追い込まれていたので、少しゾーンを広げて来た球を強く叩くということを心掛けたよ」

 おにぎりをはじめ、大好きな日本食のおいしさも手伝ってか、体はぽっちゃりに映るが、それだけにまだまだ良化の余地がある。来日直後からジョークを連発する陽気なナイスガイも実戦が増える、7日からの第2クールに向け「一日一日しっかり準備する。(実戦は)1打席なら1打席、10打席なら10打席と、その日の体と相談しながらね」と優等生発言。“ボーアの衝撃”が今季の宜野座キャンプのトレンドとなりそうだ。 (山添 晴治)

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