ソフトB・ドラ1佐藤 自慢の俊足で開幕1軍狙う!肩も武器の即戦力 外野戦線に名乗り

[ 2020年2月6日 05:30 ]

色紙に「開幕一軍」と目標を記すソフトバンクの佐藤(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 3年ぶりのリーグ制覇、日本一4連覇を狙うソフトバンク。「S15(サァイコー!)」のスローガンのもと、宮崎キャンプで奮闘する選手の素顔に、休日インタビューで迫る。第1回はドラフト1位ルーキーの佐藤直樹外野手(21=JR西日本)。強肩、俊足が魅力で主力中心のA組で始動した即戦力ルーキーに今の思いを聞いた。

 ――第1クールが終了したキャンプこれまでを振り返って。

 「いい緊張感のもとやれていますが、やはり気疲れはあります。練習にこれだけファンの方が来てくれていて、見られている緊張もある。なるべく意識しないでおこうとは思っているんですが」

 ――工藤監督からは「彼は足と肩、2つを持っているのは大きい。周東くん並みの足と聞いている」と期待されている。ここまでのアピールはどうか。

 「まだ4日目が終了しただけ。飛ばし過ぎたり、実力以上のものを出し過ぎてのケガはダメ。第2、3クールから徐々に見せ場をつくりたい。初日の12分間走は2950メートル(A組の新人5人中で最長)。長距離より短距離の方が得意ですが、2850メートルのノルマは達成できた」

 ――現時点の課題とプロでもやれると感じた手応えはあるか。

 「やはり打撃が課題ですし、手応えはなし。社会人ではレギュラーでしたが“アカンな、まだだな”と能力の低さに気づきました。全然、周りの方と比べて違う。3日目に工藤監督からは“スイング時の体の使い方を覚えなさい”と言われました。平石コーチからは“振る際に腕に力が入る。腕は巻きつける感覚で”と。今はバットのヘッドの使い方から反復練習しています」

 ――2日目に円陣で号令役を任され「S15(サァイコー!)」と叫んだ。

 「いきなり声出しを指名されまして。不意打ちでしたが“とにかく盛り上がっていきましょう”と伝えました。チームの空気はほんわか、ピリピリとメリハリもあります。とにかく活気があります」

 ――アマとプロ、どこに違いを感じるか。

 「走、攻、守、食事。全て違います。走塁一つから、1点につなげる細かいところまで。打撃でも松田宣さん、内川さんは、全然違う。4日目の打撃投手として高橋純平さんと対戦させてもらったんですが、球の切れが違う。社会人とプロで同じ145キロでも“ここだ”と思って振ったら高めに上がってくるし、低いと思って見逃したらストライク。捉えられませんでした」

 ――ドラフト1位の意地、重圧などは感じているのか。

 「ドラ1と言うことは忘れていませんが、意識はまったくありません。特に何も思っていません。今の目標は開幕1軍。焦らず、アピールして試合に出てレギュラー獲得。プレッシャーもないです」

 ――社会人では仲間にシュガーの愛称で呼ばれた。チーム内での浸透度は。

 「いえ、まったくですよ(笑い)。同期には“なおき”と呼ばれて先輩方には普通に佐藤なんですよ」

 ――キャンプ中の宿舎でのリラックス法、疲労回復法などは。

 「入浴剤を入れて必ず15~20分は湯船に漬かります。“疲れ、取れてるわー”と感じるまでですかね。あとはストレッチをプロに入って始めました。朝のシャワー後に10分間。体が硬いので、ケガにつながらないように。あとは九鬼捕手、古谷投手らとトランプをして盛り上がって、午後10時すぎ頃には寝るようにしています」

 ――新加入のバレンティン、柳田、中村晃、長谷川、上林らに同期の柳町まで、外野は競争が激しい。第2クール以降の意気込みは。

 「シートノックが入ってくるので肩で魅せたいですし、打撃で通用するように。外野のレギュラーの方は30代の方が多い。“それ以降”と出番を待つのはダメ。負けないように、先輩方に早く追いつくようにやるだけです。しっかりと練習を続けていきます」

続きを表示

2020年2月6日のニュース