侍・稲葉監督 阪神・近本に「ポスト秋山」期待「今年は勝負できる年かなと思う」

[ 2020年2月6日 05:30 ]

スライディング練習をする阪神・近本(撮影・大森 寛明)
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 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)が5日、阪神の沖縄・宜野座キャンプを訪れ、近本に「ポスト秋山」としての期待を寄せた。

 「昨年やってみて、ある程度プロ野球というものが分かって、今年は勝負できる年かなと思う。1番バッターが抜けましたので、そういうところでも期待したい部分はある」

 近年の侍ジャパンで1番打者を務めることが多かった秋山がレッズに移籍。シーズン中であることから東京五輪に参加できるか微妙な状況で、穴を埋める存在として、昨季のセ・リーグ盗塁王も構想の一端に入れた。

 近本も意気に感じないわけがない。言葉を伝え聞くと「しっかり自分のやることをやっていきたい」と力を込め「短期決戦では特に、とにかく出塁することが大事だと思う」と思い描いた。午前中には稲葉監督から直接、声をかけられたといい「去年はよく頑張ったと言っていただきました」と明かした。

 東京五輪に向けての第一歩と言えるのが、春季キャンプ。第1クール最終日となったこの日は、実戦形式での今季“初安打”を記録。ケース打撃3打席目で浜地と対戦し無死一、三塁、1ストライクから高めのカーブを左前にライナーで運んだ。4日のシート打撃から数えて5打席目での快音だった。「高めの変化球は力がないので、打ちにいくことが大事だと思っていた」。あす7日の第2クールからは実戦も始まる。シーズンへ、東京五輪へ、虎のスピードスターが加速する。(巻木 周平)

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2020年2月6日のニュース