阪神・原口 完全復活へ再起の地で号砲!「何かの恩返しがしたかった」

[ 2020年1月19日 05:30 ]

チャリティーランに参加した原口(左)(撮影・平嶋 理子)                              
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 阪神・原口文仁捕手(27)が大会実行委員長を務める『チャリティラン フェスティバル INすさみ』が18日、和歌山県すさみ町の総合運動公園で行われた。がんの早期発見、早期治療の重要性を伝えるイベント。昨年1月の大腸がん手術後に療養で訪れた同地から2020年の再出発を誓った。

 およそ1年前、阪神が沖縄や安芸で春季キャンプを行っていた頃、大腸がん手術を終えた原口は和歌山南部のすさみ町にいた。太平洋を望むきれいな海と山、そして澄んだ空気に傷心が癒やされた。心の中の隅っこに残っていた“俺はもうダメかもしれない…”の最後の弱さを完全消滅するためだ。

 「ここでは新聞やテレビで野球の情報をずっと見ていましたね。阪神以外の球団の練習も見ていました。やっぱり、まだまだ野球がやりたい気持ちが強くなった場所。ここに来て良かった。ここで何かの恩返しをしたかった」

 2020年の出発地はすさみ町にこだわった。年明けから甲子園球場で自主トレを続けているが、練習公開日は、勇気づけてくれたファンの顔を見ること、声を聞くことを最重要とした。昨年は参加できなかった春季キャンプの準備は、この日のイベント抜きではありえなかった。

 「キャンプってやっぱり大切だなとも思いました。試合復帰はできましたが、満足した結果を残せたかというとまだまだ…。今年は開幕が早いこともありキャンプでは打つ方も守る方も最初から飛ばしていきます」

 6月4日のロッテ戦で1軍昇格し、その試合で代打適時二塁打。同9日の日本ハム戦でサヨナラ打、球宴では2試合で2本塁打するなど感動シーンを連発させてきたが、最終的な打率・276、チームも3位では満足はしていない。ゴールはもっと上だ。

 「甲子園のお立ち台に何度も立って、決めゼリフ(必死のグッチ!)を何度も言いたい。試合にたくさん出て、たくさん打って、捕手としてもチームの勝利に貢献したい」

 多くの野球選手のように今季の目標を立てた。ただ、命を脅かす大病に打ち勝った原口の言葉は、おそらく誰よりもずっとずっと重い。2月になれば1カ月、沖縄にいく。「少し気をつけるレベルのことはありますが、何でも食べれますし、生活面でも制限はないです。ふつうに野球ができることが幸せです」。キャンプインをこれほど待っている男は、他にいない。

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