日本ハム・近藤「スピン打法」習得へ!長打力上げて“最恐打者”目指す

[ 2020年1月11日 05:30 ]

自主トレでティー打撃する日本ハム・近藤
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 日本ハムの近藤健介外野手(26)が10日、鹿児島・徳之島で行っている自主トレを公開し、「スピン打法」習得を掲げた。自主トレメンバーの広島・西川龍馬内野手(25)が「上からボールを叩く」意識で打席に立っているという打撃理論を聞き、今回の練習で実践。近藤は2年連続打率3割を達成しながら昨季は2本塁打に終わっただけに、長打力アップへ貪欲に新打法完成を目指す。

 打撃練習前のティー打撃。近藤は内角高めに上げられたボールを叩きつけるイメージで次々とバットを出し続けた。この練習は西川が普段から行っているものと説明。「ボールを上から叩くイメージは僕の中にはなかった。それをイメージしてやっている。上からバットを(ボールに)入れる分、打球にスピンはかかりやすいと思う。高めを打つ感覚はめちゃくちゃいい」と手応えを口にした。

 17年は規定打席未到達ながら打率・413を記録し、18、19年も打率3割をマークした球界屈指の巧打者だが、本塁打は過去8年で18年の9本塁打が最多。自身も「本塁打よりも安打のタイプ。長打に走るわけではない」としつつも「さすがに(昨季の)2本では…」と長打力アップへ意欲を見せる。そこで昨季自己最多16本塁打を記録した1学年下の西川に対しても「同じ左打者だけど、感覚や考え方が違う部分がある。新鮮な感覚を得られれば。いろんな引き出しがあればいい」と、貪欲に打撃理論を吸収。「(長打力アップなら)投手も嫌だと思う」と投手から恐れられる打者像を目指している。

 長打力アップを目指しつつ、安打を積み重ねる首位打者を目指す考えはブレない。自身初の200安打へのこだわりは「ない」としたが、「それに近い数字を打たないと首位打者は獲れない」と一つの指標であることは確か。首位打者を目指す上で長打力がつけば、警戒した相手投手から四球を稼ぐことも考えられる。昨季リーグ最多の103四球を選んだ選球眼には定評があるが、打率を稼ぐために四球は重要な要素となる。

 自主トレ先の徳之島には、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子が練習を重ねた「尚子ロード」があり、そこには近藤ら自主トレ一行を歓迎する横断幕が掲げられている。侍ジャパンで東京五輪の金メダルを目指す近藤にとっても、新打法が完成すれば侍ジャパン入り、そして金メダル獲得への道のりが見えてくる。金メダリストを生み出した徳之島から、近藤がVロードを駆け抜ける。(東尾 洋樹)

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