イチロー氏、アマ球界へ恩返し 資格回復研修リポートに「改善するお手伝いできれば」

[ 2019年12月16日 05:30 ]

真剣な表情で講習を受けるイチロー氏
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 球界の改善のための一助に――。元マリナーズのイチロー氏(46=マ軍会長付特別補佐兼インストラクター)が15日、都内で行われた学生野球資格回復制度の研修会を受講。学生野球研修の2日目で、計3日間の研修を終えた125人に修了証が交付された。

 イチロー氏はこの日もスーツ姿で出席。取材対応はなかったが、日本高校野球連盟の田名部和裕理事は「変わらず熱心に講義を聴いていた」と明かした。前日の研修後には受講者がリポートを提出。「達筆だった」というイチロー氏のリポートを読んだ田名部理事によると、締めには「今、資格を取ったら、いろいろな意味で(プロとアマの関係を)改善する一助となってお手伝いができれば」などと書かれていたという。

 少子化による野球人口減少はプロアマ共通の大きな課題。また、高校野球では来春センバツから球数制限を導入するなど、選手の健康面への配慮もテーマの一つだ。イチロー氏が改善へ向けたどんなアイデアを秘めているのか、期待は大きい。今後は、来年2月7日の日本学生野球協会による審査を経て、翌8日から指導が可能になる。マ軍の役職に就いており、特例的な資格回復になるが、田名部理事は「いろいろと活躍してもらえる場所はつくれる。イチローさんの考えに沿える形が取れれば、こんなに素晴らしいことはない」と話した。 (鈴木 勝巳)

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2019年12月16日のニュース