巨人・山口、メジャーで2桁勝つ!「せいぜい10勝」張本氏の辛口エールに感激

[ 2019年12月10日 05:30 ]

副賞の乾電池の目録を手にする巨人・山口(左)と小林(撮影・村上 大輔)
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 スポーツニッポン新聞社が制定する「2019プロ野球最優秀バッテリー賞」(協力・一般社団法人電池工業会)の表彰式が9日、東京都文京区の東京ドームホテルで開かれた。セ・リーグは巨人の山口俊投手(32)―小林誠司捕手(30)、パ・リーグは西武の増田達至投手(31)―森友哉捕手(24)が受賞。スポーツニッポン新聞社の河野俊史代表取締役社長から各選手に賞金100万円などが贈られた。

 「喝」ではなく「あっぱれ」と捉えた。偉大な先輩からのお墨付きだ。初受賞となった表彰式の最後だった。うれしそうに、山口は来年の抱負を語った。

 「張本さんにまさか10勝って言っていただけると思ってなかった。来年“喝”を言われないように頑張ります」

 ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する。式の冒頭、選考委員を務めた張本勲氏(本紙評論家)から「頑張ってもらいたいですよ。(山口も)行ったってせいぜい10勝まででしょう」と辛口のエールを受けた。

 毎週日曜朝にTBS系「サンデーモーニング」で、ご意見番の張本氏が「あっぱれ」「喝」でもの申すのはおなじみ。「厳しい言葉をかけていただいた方が、僕のことを知ってるんだと思える。張本さん、ぜひ今日を機に覚えてください、山口です。よろしくお願いします」。山口は壇上からお辞儀し、会場は笑いに包まれた。

 体の切れも磨く。「自分の体にむち打って、20代前半の気持ちと体をつくっていければ」――。現在の体重は98キロだが、25歳の頃は90キロ。今月中のハワイ優勝旅行にもグラブを持参して汗を流し、理想の体をつくり上げる。

 今季は全26試合で小林とコンビを組み、最多勝、最高勝率、最多奪三振に輝いた。リーグ優勝を達成し「一番うれしい賞。6月くらいに誠司(小林)と“狙っていきましょう”と話していた」と有言実行でバッテリー賞も獲得。相棒は2年前に菅野と受賞しているが、「今年に限っては僕の方が通じ合っていた」と喜んだ。

 ポスティング申請手続きは終えて、交渉期限は米東部時間来年1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)。山口は「(オファーは)30球団全部来てますよ」とリップサービスし、あっぱれな吉報を待つ。 (青森 正宣)

○…山口はポスティング手続きが2日に全30球団に通知され、3日に交渉解禁となった。既にレンジャーズが先発候補の一角にリストアップし、獲得に乗り出している。また米メディアではエンゼルス、マリナーズ、アスレチックス、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックス、ホワイトソックスなどが移籍候補に挙げられている。

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2019年12月10日のニュース