パ新人王はソフトB高橋礼!甲斐野と一騎打ち制す「1年で終わる投手にはなりたくない」

[ 2019年11月27日 05:30 ]

新人王に選ばれ記者の質問に答えるソフトバンク・高橋礼(撮影・木村 揚輔)
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 今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」が26日、東京都内で開かれた。担当記者らによる投票で決まる最優秀新人(新人王)に、パ・リーグではソフトバンクの高橋礼投手(24)が選ばれた。

 65試合に登板したチームメート、甲斐野と一騎打ちムードのパ新人王レース。2位には甲斐野が食い込んだが、軍配はサブマリンに挙がった。

 2年目での栄誉。右腕は表情を崩した。球団では09年の摂津以来10年ぶりの新人王に輝いた高橋礼は「今シーズンは最初から勝ち星を重ねられてアピールできた。獲れてうれしい」と喜びを爆発させた。

 今季は開幕からローテーションに入り、26試合に登板し12勝6敗、防御率3・34の成績を残した。「オープン戦では結果が出ずに先発として不安だった。野手の皆さんのバックアップがあっての12勝。それで新人王に近づくことができた」と打線の援護に感謝した。

 今季、最も印象に残る登板には巨人との日本シリーズ第2戦を挙げ「7回2死までノーヒットノーランでいけたのは凄く自信につながる試合になった」と振り返った。また、リーグ最終登板で規定投球回をクリアしたことには「それを1年2年と重ねていかないと。1年で終わる投手にはなりたくない」と来季もイニング数にはこだわる構えを示した。

 そのために、来年1月の自主トレは、同い年のオリックス・山岡とともに広島市内で行う。プレミア12でもともに世界一に貢献した右腕に「入団から3年連続で規定投球回を投げて尊敬している。同級生で意識もする」と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、成長につなげることが狙いだ。

 12勝を挙げたが、完投数は0に終わった。来季の課題について「ペース配分、スタミナ不足を感じた。完投、完封できるようにしたい」と最後までマウンドを守ることを目標とした。侍ジャパンでも日本をけん引した高橋礼が、3年目の来季は、さらに進化した姿を見せる。

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