日本ハム、MAX158キロの長身バーヘイゲン獲得 メジャー10勝の右腕

[ 2019年11月27日 05:30 ]

ドリュー・バーヘイゲン投手(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 日本ハムは26日、前タイガースのドリュー・バーヘイゲン投手(29)と契約合意したと発表した。年俸1億1000万円プラス出来高払いの1年契約。栗山英樹監督(58)は最速158キロを誇る1メートル98のメジャー通算10勝右腕を先発陣の一角として期待した。

 「恋」が成就した。駐米スカウトが2年間動向を調査し、来季メジャーでプレーしていれば先発枠に入ると見込まれていた実力派右腕。バーヘイゲンは球団を通じ「日本でプレーする機会を頂いたのは大変な喜び。日本の文化に関し、知人を通じ興味深い話をたくさん聞いており、今すぐにでもそちらに向かい、チームメートに会い、北海道の空気に触れたい。大勢のファイターズファンの前でマウンドに立つ光景を、今から思い描いています」とコメントした。

 14年にメジャーデビューした右腕。通算127試合のうち先発経験は8試合と少ないが、うち4試合が今季だった。今季4勝中2勝は先発で挙げたもの。地元・栗山町などでのイベント後に対応した栗山監督は「スピードのある技巧派。試合をうまくつくってくれそう」と、1年間先発を担う役割を期待した。

 栗山監督は来季も「栗山流オープナー」を継続させる方針。短期決戦では力のある先発投手を第2先発として投入するように、この「勝ちやすい形」の継投策を年間通してできないか模索している。実現には先発陣に厚みを持たせることが不可欠。新助っ人の加入で、有原、上沢、マルティネスの3本柱、さらに金子、ロドリゲス、杉浦、加藤らの起用に幅ができる。栗山監督はメジャー30球団で総年俸最下位ながらポストシーズンに進出したレイズのオープナー戦術を徹底分析していることも明かし、「ある程度先発の軸はつくっておいた方がいい」と話した。

 変化球の切れは歴代の球団外国人投手の中でも上位に入ると期待される。来季4年ぶりの日本一を狙うチームに頼もしいピースが加わった。(東尾 洋樹)

 ◆ドリュー・バーヘイゲン 1990年10月22日生まれ、テキサス州ロイズシティー出身の29歳。ヴァンダービルト大学から12年ドラフト4巡目でタイガースに入団。14年7月にメジャーデビュー。主に中継ぎでメジャー通算127試合に投げ、10勝10敗、防御率5・11。1メートル98、104キロ。右投げ右打ち。

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