西武・森、球団捕手初MVP 史上3人目の首位打者とW受賞「凄い人と肩を並べることができてうれしい」

[ 2019年11月27日 05:30 ]

パ・リーグMVPに選出された西武の森友哉(代表撮影)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」が26日に都内で開かれ、西武・森友哉捕手(24)がパ・リーグのMVPに初めて選ばれた。捕手としては最年少受賞で、史上8人目となった。球団捕手では初の快挙で、首位打者にも輝いた打棒を磨き、来季はリーグ3連覇、悲願の日本一を目指す。

 MVPトロフィーを受け取り、西武・森はうれしそうにその重みをかみしめた。同僚の2位・中村に704点差をつけての受賞。試合ではなかなか見せることのない満面の笑みで「うれしいです」と喜びを口にした。

 24歳の若者が攻守でリーグ2連覇に導いた。打率・329は開幕前に掲げた「打率3割」を大きく上回った。捕手としてMVPは史上8人目、首位打者は野村克也(南海)、古田敦也(ヤクルト)、阿部慎之助(巨人)に次いで4人目となった。「凄い人と肩を並べることができてうれしく思います」。MVP&首位打者のダブル受賞となれば、過去2人しかいない。

 昨季は136試合に出場し、打率・275だった。調子が悪い時期はDeNA・筒香のバットを試すなど、試行錯誤を繰り返した。ところが、今季は一度も替えなかった。「どうせ打てないなら、自分ので」。どんなコンディションになっても、長さ約85センチ、重さ880グラム、メープル素材の相棒で戦った。

 打撃フォームも変えなかったが、「打球方向の意識などを考えながら、いろいろ打席で考えながらやって、はまった打席が多かった」と創意工夫で乗り切った。強打で本塁打を打つこともあれば、逆方向へ飛ばして堅実に走者を還す。プロ6年目、状況に応じた打撃が進化の証拠だった。

 来季はリーグ3連覇と悲願の日本一を目指す。CSファイナルステージで2年連続敗退しているだけに、攻守の要となる森は「来年は日本一を目指し、個人ではより一層チームに貢献できるように。来季も首位打者を目指したい」と力を込めた。(武本 万里絵)

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