侍ジャパン 求められる新たな時短ルールへの対応 プレミア12を東京五輪の試金石に

[ 2019年9月28日 11:30 ]

日本代表・稲葉監督
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 11月に迫る国際大会・プレミア12では、新たなレギュレーションへの的確な対応が求められそうだ。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が新たに定めた時短ルールが適用される。

 まず20秒のピッチクロック。米マイナーリーグでも導入されている。マウンド上でボールを受け取った投手は、20秒以内に投球動作を開始しないといけない。走者なしの場合のみで、塁上に走者を置いたケースでは適用されない。制限時間を過ぎた場合、1度目は警告。同じ投手が2度以上制限時間を超すたびに、カウントに1ボールが与えられていく。

 投手コーチや監督がタイムを取りマウンドに赴く時間は、30秒に制限される。コーチや監督がラインをまたぎフェアゾーンに入ったところからカウント開始。こちらも1度目の違反は警告で、2度目以降は1ボールがカウントされていく。

 投手交代と、イニング間の攻守交代は90秒に制限される。違反時のペナルティーは前記したものと同様だ。逆に打者が打席内で準備を整えていなければ、2度目以降は1ストライクがカウントされる。

 稲葉監督は「打者も早く準備していかないと、1ストライクを与えられてしまう。イニング間の準備もしっかり、というのは選手に伝えたい」と話す。

 加えて、特に日本選手に適応が求められるのがリプレー検証制度だ。日本プロ野球の「リクエスト」は、各チームに2度の権利行使が与えられているが、プレミア12での「チャレンジ」は各チーム1度。リプレー検証を求め、判定が覆れば権利は保持し続けられるが、覆らなければ要求権を失う。

 「レギュラーシーズンを見ても、選手も今はどんどんアピールしていますので。できれば終盤に使いたいところですが、試合の序盤でがらっと流れが変わる場面もあるかもしれない。そこは選手とよく話し合いながらやっていきたい」と稲葉監督は続けた。

 8回以降は審判団の判断でリプレー検証を行うことが可能になり、延長戦に入れば新たに1度ずつの要求権が両チームに与えられる。とはいえ、序盤のリプレー検証要求が覆らず、権利を失うのは、試合の流れにも影響しかねない。場合によっては、得点に左右しそうもない序盤のプレーでは、要求を我慢して飲み込むケースも出てくるかもしれない。

 WBSCが新たに定めたレギュレーションは、来年の東京五輪でもそのまま採用される可能性が高い。その対応も含めて、プレミア12は非常に大事な試金石となる。(記者コラム・後藤 茂樹)

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