東海大仰星 1年生エース・高橋の好投で準々決勝進出

[ 2019年9月28日 16:30 ]

秋季近畿地区高校野球大会・大阪府予選5回戦   シティ信金 ( 2019年9月28日    東海大大阪仰星9―0大商大堺 )

 東海大仰星が投打のかみ合う快勝で準々決勝にコマを進めた。打線は効率のいい攻撃で11安打9得点。今秋から背番号「1」を背負う1年生の高橋怜央投手が7回2安打無失点と好投した。右腕は「上級生がいるのに自分が(エースナンバーを)背負わせてもらっているので、責任がある」と笑顔で勝利を振り返った。

 偉大な先輩に刺激を受けての勝利だった。ラグビーW杯日本代表のフルバックで、この日のアイルランド戦に先発出場した山中亮平(31)は東海大大阪仰星出身。国語教諭の上林健監督(51)は授業を受け持ったこともあり「元気な子でしたよ」と笑う。山中は神戸製鋼入社直後に薬物検査で陽性反応を示し、2年間の出場禁止処分を受けた。「平尾(誠二)さんに助けられて今があるし、いろんな人に支えられているというのが、凄く出ている。2年間の苦労が生きているんだと思います」と成長を認め「今から、テレビで見ますよ」とかつての教え子の活躍を心待ちにした。

 学校としての合言葉は「team Gyosei」。部活動の枠を超え、一体感を持って全体で刺激し合うことを理想とする。「上原(浩治)が活躍していたときは野球部だけでなく、他の部活動にも刺激を与えられたと思うし、山中もそうだと思う」。準々決勝進出で来春選抜大会の重要参考資料となる近畿大会出場まで、あと2勝。00年以来、3度目の選抜出場に「トライ」する。

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2019年9月28日のニュース