阪神・木浪 復調のカギは『等身大の思考法』、シーズン100安打まであと16本

[ 2019年9月10日 12:00 ]

シーズン100安打まで残り16本に迫った阪神・木浪(撮影・大森 寛明)
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 キーワードは『等身大』だ。シーズン終盤にさしかかり、本来の打力を取り戻した阪神のドラフト3位・木浪聖也。苦しんだ時期をどう分析し、どう乗り越えたのか。その秘密に迫った。

 12球団最多22安打を記録するなど衝撃のデビューを飾ったオープン戦から一転、開幕から7試合17打席連続無安打を経験。その後も快音は続かず、打率2割台前半を推移した末、7月26日に2軍降格を命じられた。なぜ苦しんだのか?当時をこう分析する。

 「“シーズンとオープン戦は違う”という周りの声を真に受けすぎて、配球とか、それまで深く考えていなかったことを考え過ぎてしまったんです」

 オープン戦で出た傾向をもとに弱点を攻められる―。そんな助言を過剰に意識して“背伸び”をしてしまったという。「福留さんや糸井さん。結果を出し続けている人は球種やコースを狙って仕留める打席がある。“自分も”と思ったのですが…」。目の前で活躍する一流打者の姿を見て対応を試みた。だが、秀でた実績と技術が備わって初めてできる芸当だと気が付いた。

 一度乱れた思考は簡単には戻せず、成績は落ち込む一方。7月ごろまで苦しんだ。それでも少しずつ『等身大』に立ち返ることで、復調の道を辿った。

 「来た球をシンプルに打つ。そのための準備を練習でやる。キャンプとかオープン戦の自分を思い返すと“打席でこんなにいろいろ考えてなかったよな”と思ったんです」

 2軍生活を含め、苦しんだ期間に打撃フォームを大きく変えたわけではない。現時点の実力にマッチした思考法を再認識し、プレーに落とし込むことで本来の打撃を取り戻していった。新人ながらシーズン100安打まで残り16本。打率は・275まで上昇している。オープン戦で見せた姿が「偶然」では無かったことを今、証明しようとしている。(巻木 周平)

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