阪神・木浪が奮闘 初の猛打賞 憧れ鳥谷の1年目に並ぶ59安打

[ 2019年8月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―6巨人 ( 2019年8月18日    東京D )

7回2死一塁、適時二塁打を放つ木浪(撮影・尾崎 有希)
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 阪神・木浪が2試合ぶりの先発起用にプロ入り初の猛打賞で応えた。3点を追う7回2死一塁で山口の直球を右中間へ打ち返した二塁打で6月29日の中日戦以来54打席ぶりの適時打を記録。福留の右前打で一時1点差に迫る本塁へ生還するなど、劣勢でも最後までファイティングポーズを崩さなかった。

 「思い切って、できた試合だった。その中で結果が出たのは収穫。そういうの(いい感覚)は(試合前から)あったので、少し自信になった」

 3本を加えた計59安打はプロ入りから攻守で背中を追ってきた先輩・鳥谷の1年目に並んだ。常々、鳥谷の準備力には驚かされてきた。「誰もいない時間から汗を流しているし、それをずっと続けているのが凄い」。試合前練習が始まる数時間前には球場で汗を流すベテランから学ぶことは多く、木浪も寮では時間を見つけては室内での打撃練習やウエートトレーニングに自主的に努めてきた。

 初回1死では外角スライダーを引っ張って右前打。6回1死では難しい内角直球を再び右前へ運び、ゼロ行進を止める得点にもつなげた。「2軍で力をつけてというか、練習できたことが良かったと思う。それがあって今がある」。7月下旬には2軍落ちを経験。灼熱(しゃくねつ)の太陽のもと汗を流してきたことで一皮むけた。

 矢野監督も「内容も良いね。木浪らしいバッティングができている。ああいう形のヒットとかを見ると、どうしても使いたくなるというような内容やった」とうなずいた。6日に1軍昇格して以降は15打数6安打で打率・400。与えられたチャンスで結果を残しているだけに今後もクライマックスシリーズ圏内に押し上げる働きに期待がかかる。 (長谷川 凡記)

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2019年8月19日のニュース