広島・大瀬良、逆転4連覇へ必勝ノルマ「勝たないといけない」

[ 2019年8月16日 05:30 ]

広島・大瀬良
Photo By スポニチ

 セ・リーグ3位の広島は、16日から0・5ゲーム差で追う2位・DeNAと3連戦(横浜)。初戦に先発予定の大瀬良大地投手(28)は、チーム状況を踏まえて自らに必勝のノルマを課した。勝てば3年連続4度目の2桁10勝。自力優勝の可能性が消滅しても、大逆転4連覇を信じて全力で腕を振る構えだ。

 大瀬良、モンティージャ、九里は15日、横須賀スタジアムに隣接する室内練習場などで汗を流した。台風10号接近に伴う交通網への影響を考慮し、3人は14日のうちに横浜へ先乗り。先発予定のDeNA3連戦に向けて最終調整に努めた。

 「できることは、目の前の試合を一生懸命に戦うこと。その中で勝っていけるように、チーム一丸で戦っていきたい。ボク自身も中継ぎ陣の負担を軽減できるように、先発の役割を果たしたい」

 先陣を切る大瀬良は力を込める。チームは前日14日の巨人戦に敗れ、首位とは4・5ゲーム差に後退。自力優勝の可能性も今季初めて消滅し、残り32試合を考えれば状況は厳しい。主戦右腕は百も承知だ。ゆえに言葉のトーンを上げた。

 「大事な戦いが続くし、それを考えずに投げることはできない。一生懸命に投げる責任ではなく、勝たないといけないという責任を持って臨みたい」

 自らを鼓舞するために課した必勝ノルマ。DeNA戦は今季0勝2敗、防御率6・11。6月28日の5回途中7失点で数字を落としたものの、フォームや投球時の細かなクセを修正し、状態は改善された。相性も、昨季までの通算防御率2・75が示すように悪くない。

 「球場が狭いし、一発のある打者がそろっている。打ち取れるところはしっかり打ち取り、上位に回さないように気を付けたい」

 今季はここまで登板19試合で9勝6敗、防御率3・10。後半戦3連勝中で、勝てば3年連続4度目の2桁10勝に到達、チームはDeNAと入れ替わって2位浮上を果たす。

 「勝たせてもらっている試合もあるけど、投手にとって2桁勝利は気持ちが違う。何よりチームが大事な状況にあるので、そこだけを考えて、(結果として白星が)付いてくれたらありがたい」

 1勝を積み重ねれば自力Vは復活する。節目の10勝へ。逆転4連覇へ。大瀬良が投球でチームをけん引する。
 

続きを表示

2019年8月16日のニュース