「昭和40年会」監督通算1000勝あと4!長嶋一茂氏 ヤクルト・池山監督にエール「人生これから」
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開幕から好調のヤクルト・池山隆寛監督(60)が、節目の勝利に迫っている。1965年、昭和40年度生まれのプロ野球人による親睦会「昭和40年会」の監督通算1000勝だ。同会のメンバーでは5人目の監督で、通算勝利は20日現在996勝。ヤクルト時代に池山監督と共にプレーした同学年の長嶋一茂氏(60=タレント、スポーツコメンテーター)が、あと4勝に迫った指揮官へコメントを寄せた。(構成・秋村 誠人)
同年代から5人もプロ野球の監督が出ているなんて、本当に誇らしいことだと思う。その積み重ねてきた勝利の数がもうすぐ1000勝。野球人にとって勝ち星ほどうれしいものはないし、私自身も今の仕事をする上で最高の励みになる。
40年会のメンバーは今、みんな60歳を迎えている。会社によっては定年となる60歳は長い人生の中ではある意味、節目の年。それでも、自分がこの年になって思うことは、未熟な自分がいて「人生まだまだこれから」ということ。達観して悟るような年ではない。ここから楽しんで、苦しんで、悩むこともたくさんあると思う。
何が正しいか、明確な答えがなかなか見つからないのが野球。常に自分と闘い、相手と闘い、そして監督にとって選手やコーチとのコミュニケーションを取っていくことも闘いの一つだろう。常に進化していくのが野球であり、私がプレーしていた時代と今の野球は全く別次元のものとなっている。140キロ台で速球と言われた球速は、今や150キロ台が当たり前。そこに対応していくのは本当に大変だ。監督は既成概念や常識にとらわれず、常にフレキシブルな対応が求められている。
ヤクルトでの現役時代、私が一緒にプレーした池山監督が今、40年会監督の通算1000勝に迫っている。ヤクルトは昨シーズンは最下位に終わり、かつ村上選手(ホワイトソックス)という大黒柱が抜けて監督1年目から大変なシーズン。チームの行方は池山監督の技量に懸かっている。これをピンチと思うか、チャンスと捉えるか。池山監督は後者と捉えて戦っているようで、今後の戦いが楽しみだ。
還暦は長寿を祝う風習であって、そこで何か区切られるものではない。40年会の監督通算1000勝を、私自身の励みとして、私の新たなスタートの数字にしたい。(元ヤクルト内野手)
≪昭和40年会の監督では渡辺久信氏がトップ472勝≫昭和40年会で監督を務めたのは、池山監督で5人目。勝利数のトップは元西武監督の渡辺久信氏で472勝。昨年までロッテを指揮した吉井理人氏は197勝を挙げた。監督経験のある与田剛氏、古田敦也氏に加え、40年会には山本昌氏、水野雄仁氏、星野伸之氏、八木裕氏らがいる。
≪28年会や48年会も≫昭和40年会の他、球界では28年会や48年会が幅広い活動を行っている。28年会は中畑清氏(本紙評論家)、落合博満氏、真弓明信氏、梨田昌孝氏、田尾安志氏が監督を務めた。48年会は昨年までDeNAで5年間、監督を務めた三浦大輔氏や、中村紀洋氏、小笠原道大氏らがおり、40年会と合同で野球教室やイベントなども行っている。
≪前ロッテ監督の吉井理人氏 ムード作り感心≫昨季までロッテを指揮し、197勝をマークした吉井理人氏は「40年会メンバー」で通算1000勝まで残り4勝と知り「そんなことを気にしてやっていなかった」と笑った。現役時代には池山監督とヤクルトで同僚だった。「当時、ヤクルトは池山と古田のチームだった。やっぱりスターで、自分がどう見られているか分かってプレーしていた。新庄みたいな感じ。自分はあんなふうにできへんけど“プロだな”と思って見ていた」。そんな元スターが指揮官として快進撃を見せている。
監督経験者として、共感も多い。吉井氏は「自分も選手のモチベーションだけは下げたくなかった。池山監督がベンチのムードを盛り上げている」とし、その様子を「お茶の間でテレビを見ているような雰囲気」と形容した。「“負けちゃダメ”“もっと頑張らなきゃ”と心の中では思っているかもしれないけど、選手のプレーにそういうのが出ていない。勝利インタビューでも、あいつ、声ガラガラやし」。池山監督のモチベーターぶりに目を細めた。(横市 勇)
≪若きチームを「明るく」先頭立って改革≫昭和40年会の初代会長でもある池山監督のつくりだす明るい空気が、若いヤクルトを乗せている。開幕戦前のミーティングでは、ヤクルト1000を手に「ラジオ体操の歌」を熱唱して和ませた。誰よりも大きなジェスチャーや、ビハインド時でも笑顔のリアクションは今や注目の的だ。
「ゲームセットまでは、ベンチは明るくいくのが今年のテーマ。少しでも変わったヤクルトを見せる」と声を張り上げる。長岡は「監督が何より先頭に立って声を出してくれている」と感謝する。
19日にプロ初勝利を挙げた増居は先発の1週間前に2―0の場面で救援登板。雰囲気を経験させた。18日の巨人戦では長岡がサヨナラ打を放ったが、ネクストバッターズサークルにはその時点でプロ通算1打席のモイセエフを準備させていた。「全員で戦う」というメッセージに、選手のモチベーションは当然高い。誰が出てくるのか、何をするのか。見るものをワクワクさせる野球を展開している。(ヤクルト担当・小野寺 大)
≪早大・小宮山監督がエール「踏ん張れ」≫早大・小宮山監督=写真=も、同じ40年会の池山監督にエールを送った。「どん底のチームを引き受けて、なおかつ村上がいない。相当大胆に自分の思ったことがやれる環境だとは思います。今いい状態でやってますけど、悪くなった時にどれだけ踏ん張れるかだと思う」と長いシーズンを乗り切ることを望んだ。3月30日には神宮での社会人対抗戦後、一塁ベンチのホワイトボードに「下馬評を覆した3タテ、このまま頑張ってくれ」と、開幕3連勝を飾った指揮官に祝福メッセージを残した。
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