“福”の神だ!中日・福、1149日ぶり白星 チーム今季初サヨナラ勝ちで5連勝

[ 2019年7月1日 05:30 ]

セ・リーグ   中日1-0阪神 ( 2019年6月30日    ナゴヤD )

中日4番手で登板した福(撮影・北條 貴史)
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 名前通り“福”を呼び込む力投だった。中日の福が延長11回に4番手で登板。1回を無失点に抑えると、裏の攻撃でチームが今季初のサヨナラ勝ちを飾った。

 「ヒヤヒヤさせてすみませんでした。0で帰ってこれたのが一番良かった」

 0―0の投手戦で先頭・木浪に中前打を許し、いきなり走者を背負った。犠打、内野ゴロで三塁まで進めたものの最後は糸原を三ゴロに仕留め、何とか無失点。その裏に相手の暴投でサヨナラ勝ちし、16年5月7日の巨人戦以来、1149日ぶりの白星を手にしたが「実感がない。勝ったからといって喜ぶことはない」と反省が口を突いた。

 1年目の16年に27試合に登板も、左肩を痛め17年オフに育成枠となった。昨年7月に再び支配下登録されたが、昨季は登板1試合。もがき苦しむ左腕に転機が訪れたのは昨秋キャンプだった。

 阿波野投手コーチの助言で右足を後ろに引くオープンスタンスの投球フォームから、クローズに変更。体の開きが抑えられることにより球の位置が打者から見づらくなった。今季はすでに1年目以来となる2桁15試合に登板。「常に崖っぷちという気持ちはある」と貴重な救援左腕としてブルペンを支えている。

 チームは今季初の5連勝で、就任後初のサヨナラ勝利に与田監督も「サヨナラ勝ちをさせてくれと、ドームですけど天を仰いで祈っていた。よく皆、頑張ってくれた」と喜んだ。(徳原 麗奈)

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2019年7月1日のニュース