オリ緊急トレード!中日と2対2+金銭 福良GM早々らつ腕ピンポイント補強

[ 2019年7月1日 05:30 ]

 6月に就任したオリックスの福良淳一ゼネラルマネジャー(GM)兼編成部長(59)が、らつ腕を発揮した。

 オリックスは6月30日に、中日のスティーブン・モヤ外野手(27)を金銭トレードで獲得したことを発表。同時に、オリックスの松葉貴大投手(28)、武田健吾外野手(25)と、中日の松井雅人捕手(30)、松井佑介外野手(31)の2対2の交換トレードも発表。オリックスにとっては、弱点をピンポイントで補強した格好だ。

 福良GMは開口一番「本当に中日さんには感謝しています」と頭を下げた。メネセスのアンチ・ドーピング規律違反による契約解除から、わずか3日。新外国人の獲得となれば、調査やビザの発給などで約1カ月はかかるが、モヤを電撃的に獲得できたことで時間的なロスはない。昨年は46試合ながらも、打率・301と打棒を発揮。同GMは「日本でプレーしている経験は大きい。打力は非常に魅力的で、今のうちには必要な戦力」と加入を喜んだ。

 さらに2番手捕手だった伏見が、6月18日の巨人戦で左足アキレス腱断裂の重傷を負ったことも、393試合に出場している松井雅の緊急獲得で穴埋め。同GMは「実績と経験ある選手。伏見のケガの件もあったし、獲得できたのは本当に大きい。若月にとっても刺激になると思う」と着々と戦力を整えた。近年、効果的なトレードが少なかったオリックスだが、今回の大型補強は現場には大きな助け。パ・リーグ最下位からの逆襲にも、期待の持てる一手となりそうだ。

 ◆スティーブン・モヤ 1991年8月9日生まれ、プエルトリコ出身の27歳。08年にタイガースと契約。14年にメジャーデビューし、メジャー通算51試合で打率.250、5本塁打、11打点。17年オフに中日入りした。通算53試合で打率.287、4本塁打、19打点。2メートル1、117キロ、右投げ両打ち。

 ◆松井 雅人(まつい・まさと)1987年(昭62)11月19日生まれ、群馬県出身の31歳。桐生第一では2年春夏に甲子園出場。上武大では4年時に主将で明治神宮大会準優勝。09年ドラフト7位で中日入り。通算393試合で打率.193、5本塁打、55打点。1メートル79、81キロ。右投げ左打ち。

 ◆松井 佑介(まつい・ゆうすけ)1987年(昭62)7月10日生まれ、大阪府出身の31歳。大商大堺では三塁兼投手、甲子園経験なし。東農大では強打の外野手として活躍。09年のドラフト4位で中日入りした。通算309試合で打率.232、8本塁打、46打点。1メートル85、87キロ。右投げ右打ち。

 ◆松葉 貴大(まつば・たかひろ)1990年(平2)8月14日生まれ、兵庫県出身の28歳。東洋大姫路では3年春のセンバツに外野手で出場し4強。大体大では1年からリーグ戦に登板し通算31勝。12年ドラフト1位でオリックス入り。通算120試合で27勝39敗、防御率3.89。1メートル78、82キロ。左投げ左打ち。

 ◆武田 健吾(たけだ・けんご)1994年(平6)4月18日生まれ、福岡県出身の25歳。自由ケ丘では高校通算23本塁打。12年ドラフト4位でオリックス入りした。1年目の13年10月13日楽天戦でプロ初安打。通算198試合で打率.247、3本塁打、28打点。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。

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