“9回男”だ巨人・坂本 V二塁打でセ最速40勝!首位ターン決定、秋田で「いい結果が出てうれしい」

[ 2019年7月1日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4-3ヤクルト ( 2019年6月30日    秋田 )

9回2死一塁、坂本勇が勝ち越し適時二塁打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 巨人・坂本勇人内野手(30)が30日のヤクルト戦で同点の9回、右翼フェンス直撃の決勝二塁打を放った。腰の張りもあり交流戦では打率・183と低調だったが、5月31日以来で今季7度目の3安打猛打賞。光星学院時代に3年間過ごした東北の地で復活。チームは2連勝で15年以来4年ぶりに40勝リーグ一番乗りを決め、貯金も今季初の10とした。

 坂本勇の勝負強さを表す数字がある。9回の打率「18打数8安打、打率・444」。秋田出身の石山を相手に「真っすぐが凄くいい投手。真っすぐに負けないように」と、肝に銘じて打席に立った。

 3―3の9回2死一塁。初球の直球をコースに逆らわずに打ち返す。右翼フェンス直撃の適時二塁打だ。「秋田は毎年は来られないですが、いい結果が出てうれしい」。こまちスタジアムの入り口には本塁打達成者を記したボードがある。通算63号が「05年 坂本勇人 光星学院」。前夜の同球場14年ぶりアーチに決勝打で続いた。

 昨夏は左脇腹肉離れで約1カ月の離脱を経験した。くしゃみやせきで患部が痛む、初めての長期リハビリ生活。ジャイアンツ球場のクラブハウスでテレビを見つめ、秋田の公立校に目を奪われた。甲子園で巻き起こっていた「金農旋風」。東北大会で戦ったこともある古豪に「自分の世代も強かったもんなー」と感慨深く思い出した。

 高校3年間を青森の光星学院で過ごし「東北を元気にしてくれる。僕も凄くうれしい」と次第に心も奪われた。今季は腰の張りと闘いながら、柔軟運動を増やすなどし全試合出場を続ける。交流戦は打率・183だったが初回の投手内野安打、3回の左前打で約1カ月ぶりの3安打。吉田輝(現日本ハム)が秋田大会を勝ち上がった球場で、原監督が「最後のヘッドが利いている」と言う本来のスイングに戻った。

 これで2日の今季72試合目に敗れても2位の広島は逆転できず、首位でシーズンを折り返すことが決定。今季初の貯金10とした指揮官は「振り返るのは早い。先のことしか見えていない」と話した。坂本勇は試合後、お米の形をした内野席の屋根の下で歓声を浴びた。「秋田の皆さんにいい報告ができるように」。目は「実りの秋」を見据えていた。(神田 佑)

 《V率75.6%》巨人がセ・リーグ40勝一番乗り。2リーグ制後、巨人の40勝リーグ一番乗りは15年以来4年ぶり42度目。過去41度のうち、優勝31度でV確率は75.6%となっている。原監督は指揮13年目で9度目の40勝リーグ一番乗り。前回の12年から15年に続いて、復帰1年目の今季を含め5年連続のリーグ40勝一番乗りとなった。

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