【筑後鷹】ソフトバンク・藤原大翔 チェンジアップ改良&直球の威力アップで飛躍

[ 2026年4月21日 06:00 ]

Gタウンのサブグラウンドで練習をする藤原(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンク3年目の右腕、藤原大翔投手(20)が急成長を遂げている。今春キャンプ中には育成選手ながらWBC日本代表の壮行試合に登板し、自己最速156キロの直球を武器に1回を無安打無失点に抑えて注目を集めた。飛躍の要因としてチェンジアップの改良、投球動作の進化による直球の球威アップを挙げた。また、サポートしてくれる奥村政稔2軍投手コーチ(33)へ感謝の思いと“夢”を語った。

 支配下登録の有力候補として名前が挙がる藤原は、好調の要因にオフ期間の二つの変化を挙げた。

 一つは、上沢のフォークの握りを参考にしたチェンジアップを手に入れたことだ。「上沢さんのフォークは、親指を入れ込んでいて(球が)抜けない。僕はチェンジアップを挟む式で握っていたので、まねしてみようと思った」。落差に焦点を当てたことで“ほぼフォーク”のチェンジアップが完成。最近はカウントが取れるようになり、より大事な場面で決め球として使えることを目指して育てていく。

 二つ目の要因は「ヒンジ」と呼ばれる投球時に右の股関節にしっかりと体重を乗せる動作ができるようになったことだ。「今まではヒンジが抜けて手で操作していたけど、今は体全体で投げている感じ」。股関節が耐え切れない感覚にずっと悩んでいたが、ある日突然つかんだという。そこから約1週間で急激に理想型に近づき、継続できている。この変化が、高く評価されている最速156キロの直球の球威に結びついている。

 飛躍的な成長の裏には「入団した時からパパ」と表現する奥村コーチの存在がある。同コーチは「生まれ持ったものが大きいし、一つのことを続けていく根気強さもある」と藤原を評価する。だからこそ育てたい気持ちが大きい。入団時に自信を持っていたスライダーは、登板ごとに投げ方が変わることから2年目の昨季は封印させた。「カーブが調子のバロメーターになるくらいの球にしよう」と話し合い、時間をかけて磨いてきた。“継続力”が発揮された結果としてカーブは大きな武器になった。満を持して今春キャンプでスライダーを解禁。フォームのブレがなくなったことでカウントが取れる球になった。精神面を育てるために時には厳しく接することがあるが、全ては藤原の成長のため。同コーチは「1軍のローテで回ってほしい。そうなってくれたらうれしい」と願いを口にする。

 藤原の登場曲は玉置浩二の「田園」。奥村コーチが現役時代に使っていた曲だ。「コーチ1年目と僕の入団は同じ年なので、いったら同期。何でも言える存在。奥村さんが好きなので、コーチが使っていた曲で1軍で投げたい。奥村さんの前で活躍したい」。一番近くで見守ってくれている“同期”の大切な曲でマウンドに上がる日を夢見て、今日も腕を振る。 (昼間 里紗)

 ◇藤原 大翔(ふじわら・はると)2005年(平17)12月26日生まれ、福岡県出身の20歳。小4で野球を始める。飯塚での入学当初のポジションは内野で、途中から投手に転向。23年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。1メートル77、73キロ。右投げ右打ち。

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