大谷 リハビリ船出も右肘順調、早期復帰意欲 打撃に絶対の自信

[ 2019年2月15日 02:30 ]

キャンプ初日、笑顔で取材に応じるエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 昨季新人王に輝いたエンゼルスの大谷翔平投手(24)が13日(日本時間14日)、バッテリー組のキャンプ初日を迎えた。昨年10月に受けた右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の影響で打者に専念する今季へ向け、ウエートトレーニングなどの別メニュー調整でスタート。既に7、8割の力でスイングできていることを明かし、早期復帰へ意欲を見せた。

 右肘を手術し、「二刀流」を封印して迎えるメジャー2年目。大谷は背番号17のユニホームを着ることなく、赤い練習着姿でウエートトレーニングやリハビリをこなした。静かな船出となったが、その表情は明るかった。

 「凄くワクワクしている。メンバーもかなり変わって監督も代わっているし、どういう感じで(チームが)進んでいくのかを早めに確認しながらやりたい」。この日バットを持たなかったが、8日から素振りを再開している。力の程度は「7、8割」と明かし「問題なくできているので予想通り」と順調な回復具合をアピールした。

 ブラッド・オースマス新監督は前日に順調なら5月中の打者復帰の見通しを示したが、大谷は「僕は(5月より)もっと早くいくつもりでもちろんいく。それが普通のこと」と早期復帰を目指す。その上で「(球団と自らが)どっちもが(復帰を)早くは良くないし、どっちもがもうちょっと(遅く)でも良くない。そのバランスは今のところ取れている」と冷静に分析した。

 今後は100%の力で素振りが可能になれば、置いた球、トスされた球を打ち、フリー打撃、実戦形式と段階が上がっていく。そこに来年以降の復帰を目指す投手のリハビリが加わる。手術した右肘の張りなどの経過を見ながらだが、昨季22本塁打を放ったスラッガーは「バッティングでおそらくつまずくことはないと思っている」と言い切り、感覚を取り戻すことには絶対的な自信をのぞかせた。

 主砲トラウト、プホルスと並び、名実ともにチームの顔。日本のメディアだけでなく、米メディアのテレビインタビューもこなした昨季の新人王は「今できるメニューを一日一日しっかりこなしたい。その一歩ずつが、必ず復帰につながると思って一日一日、一つのメニューを大事にやりたい」と自らに言い聞かせるように話した。(テンピ・柳原 直之)

続きを表示

この記事のフォト

2019年2月15日のニュース