輝星VS柿木 16日紅白戦で先発対決!昨夏甲子園決勝再現に火花

[ 2019年2月15日 05:30 ]

日本ハム2軍キャンプのブルペンで力投する吉田輝(左)と柿木(撮影・西海健太郎)
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 日本ハムの栗山英樹監督(57)が14日、ドラフト1位・吉田輝星投手(18=金足農)と、同5位・柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)を、16日に1、2軍合同で行われる紅白戦(国頭)で先発させることを明かした。沖縄県国頭村の2軍キャンプを視察した指揮官の前で5度目のブルペン投球を行った両投手は、昨夏の甲子園決勝の再現となる先発対決に火花を散らした。

 競い合うように投げる吉田輝、柿木の目線の先には、栗山監督がいた。米アリゾナ州から14時間かけて沖縄・那覇に到着し、2時間30分車を走らせて2軍キャンプに直行した指揮官は「吉田輝星、柿木。この2人が先発してチームに、そして日本の野球に対してメッセージを送ってくれると思う」とし、2人に16日の紅白戦での先発を通達した。ともに1イニングを投げる。

 昨年8月21日の甲子園決勝以来の先発対決となる。当時は疲労の色が濃く敗れた吉田輝が「前回はぼろぼろだったので、今回は勝ちたい。柿木には“次は勝つぞ”と言いたい」と意気込めば、柿木も「上のステージで投げ合えるのはうれしい。前回勝たせてもらっているので、自分が上のつもりでいきたい」と応戦した。

 この日のブルペンでは、共に帽子を何度も落とした。実戦デビューへの最終調整とは思えない気迫で50球を投じた吉田輝は「普段のブルペンより集中できた。全力でいける」と力を込めた。一方、43球の柿木は「初めは監督が目に入ったけど、すぐに自分の中に入れた」と話した。

 ここまで5度のブルペン投球も、フリー打撃登板も、全て同じ日に行ってきた。宿舎でも同部屋で、24時間意識しない時はない。しかも、紅白戦での内容次第では、オープン戦での登板、そして1軍昇格への道が開ける大事な戦いとなる。1軍抜てきについて問われた栗山監督も「(チャンスは)もちろん。年齢は関係ありません」と期待を寄せた。

 同学年の甲子園優勝投手と準V腕の投げ合い。お互いへのライバル意識は、チーム底上げの原動力ともなる。(武田 勇美)

 ▽昨夏甲子園決勝VTR 金足農、大阪桐蔭ともに背番号1のエース吉田、柿木が先発。吉田は1回戦から5試合連続完投の疲れもあってか、根尾(中)らに本塁打を浴びるなど5回で132球、12安打12失点しマウンドを降りた。柿木も6試合連続の登板、2試合連続の先発となったが、序盤からの大量援護もあり9回112球、5安打2失点で完投、胴上げ投手となった。

 《“前哨戦”は輝星の勝ち》紅白戦の前哨戦ともいえるバレンタイン対決は、吉田輝に軍配が上がった。前日には「チョコの数でも柿木に負けたくない」と話していたが「(直接は)10個くらいもらえました」と満足げ。寮にも20個のチョコが届くモテモテぶりだった。一方の柿木は「(直接もらえたのは)6個くらいです」。寮に届いたチョコの数も吉田輝よりは少なかったとみられる。

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