DeNAドラ1上茶谷 初フリー打撃で憲伸級カット、指揮官高評価

[ 2019年2月15日 05:30 ]

DeNA・三浦投手コーチ(左)が見守る中、フリー打撃に登板した上茶谷 
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 即戦力ルーキーが大器の片りんを見せた。DeNAのドラフト1位・上茶谷(東洋大)が14日、初めてフリー打撃に登板。神里、楠本、知野を相手に計41球で安打性の当たりは5本だった。神里に1本柵越えを許したが「思い切り腕を振って投げられた。コースを厳しく突けばファウルでカウントが取れると分かったのが今日の収穫」と手応えを得た。

 最速148キロの直球を軸に制球よく投げ込んだが、ラミレス監督が驚きの声を上げたのはカットボールだ。「外角から入ってくるのもいいし、左打者の内角もいい。セ・リーグでカットボールをうまく打つ人はいないので、かなり効果的かなと思います」と高評価。さらに「僕が対戦した中では中日・川上のカットボールに似ていると思う」と伝家の宝刀を操り日米通算125勝を挙げた右腕を引き合いに出した。この日は大学時代に評価が高かったスプリットは投げなかった。

 この日は球種を予告しての投球だったが、マウンドに上がれば「性格上負けず嫌いなので力んでしまった」と高めに浮いた球が多かったことへの反省も忘れない。1月の新人合同自主トレ中には「僕はブルペン映えしないんです」とボヤいていた上茶谷だが、期待は大きく膨らむ。(町田 利衣)

 ▼ヤクルト片岡大蔵スコアラー 実戦向きと聞いていた通り制球がよく、十分使えそう。右の先発がどちらかといえば薄い中、ローテーションに入ったら脅威になる。

 ▼巨人樽見金典スコアラー 1軍レベル。初の実戦形式で堂々とストライクゾーンに投げられているのが凄い。当然(先発枠に)入ってくるでしょう。

 ▼阪神御子柴進スコアラー 直球がよくボールの強さで勝負するタイプ。全力で投げているわけではないと思うがいいですね。

 ◆上茶谷 大河(かみちゃたに・たいが)1996年(平8)8月31日生まれ、京都市出身の22歳。小学1年で野球を始め、衣笠中では京都レッドベアーボーイズに所属。京都学園では2年春からエースで甲子園出場なし。東洋大では1年秋に2部でリーグ戦デビューし、4年春のリーグ戦ではリーグ新となる1試合20奪三振を記録。18年ドラフト1位でDeNAに入団した。1メートル81、83キロ。右投げ右打ち。

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2019年2月15日のニュース