雄星 宝刀スライダーに課題「曲がりきらない」、試行錯誤で適応へ

[ 2019年2月15日 02:30 ]

マリナーズ・春季キャンプ ( 2019年2月13日 )

マリナーズのサービス監督(左)らが見守る中、ブルペンで投げ込む菊池(撮影・会津 智海)
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 キャンプ初ブルペンで37球を投げたマリナーズ・菊池に、最初の課題が見つかった。伝家の宝刀スライダー。「思うように曲がりきらない。アリゾナに来て凄く感じる。アジャストする必要がある」と抜け球が目立った。

 ボールや気候の違いで、過去の日本投手たちも苦労してきた。原因は「僕は真っすぐとスライダーの握りがほぼ一緒。最後に(指を縫い目に)掛けるところがあるが、そのヤマが日本のものに比べると低い」と分析した。

 適応へ「援軍」も準備された。ブルペンに設置された移動式トラックマン「ラプソード」。球の回転数や回転軸などを計測し、確認できる。「日本にはなかった。もう少しこうすれば曲がるんじゃないかとか、確認できるのは大きい」と導入を喜んだ。

 今後は中2日でブルペン入りし、10分間の形式で投げる。日本に比べ、総投球数は制限される。「キャッチボールからいかに修正していくか。指の位置を変えたり、最後の押し込みを強くしたり」。試行錯誤を重ね、頼れる宝刀に磨き上げていく。(ピオリア・笹田幸嗣通信員)

 ▼マ軍スコット・サービス監督(ブルペンでのデータ計測について)それを見ることによって自分自身も継続的に学び、各選手への指導に生かしている。キクチはできるだけ早く米国のスタイルを学ぼうとしている。

 ▼マ軍フレイタス(菊池の球を受けた控え捕手)最も印象に残った球は、直球とスライダーのコンビネーション。直球(の質)は少し他の投手とは違うし、スライダーもいい切れをしていた。

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