ロッテ ドラ1藤原 19打席目初安打「気持ち楽に」お目覚め猛打

[ 2019年2月15日 05:30 ]

練習試合   ロッテ7―6中日 ( 2019年2月14日    北谷 )

<中・ロ>8回2死二塁、この日3本目となる適時二塁打を放つロッテ・藤原(撮影・白鳥 佳樹)
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 国内球団同士の対外試合が14日始まり、ロッテは中日と対戦。「1番・中堅」で先発出場したドラフト1位の藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)は、シート打撃を含めた実戦19打席目での「プロ初安打」を含む3安打2打点。2軍調整中で「再会」を果たせなかった大阪桐蔭のチームメートである中日1位・根尾昂内野手(18)にもエールを送った。

 ほんの少し、変えただけだ。3回無死の第2打席。藤原は中日の開幕投手候補の左腕・笠原の直球をフルスイングした。これまで振り遅れがちだった直球を引っ張り、右前打。実戦19打席目(3四球含む)。ようやく「H」がともった。「1本目は凄く、うれしかった。ホッとして気持ちが楽になる部分がありました」

 初回無死の第1打席は笠原の高め直球に空振り三振。ベンチに戻ると4番・井上から耳打ちされた。「足を上げるのが遅くないか?」。素直に聞き入れ、振り遅れないよう早めに足を上げた2打席目は三振していた直球を完璧に捉えた。目からうろこが落ちた。

 これまでの苦しみがうそのようだ。0―2の4回2死一、二塁は右腕・石川翔の内角低め145キロを中前へと「初適時打」。3―4の8回2死二塁では侍ジャパンにも名を連ねた田島から「変化球を打てたのは自信」と120キロのスライダーを右翼線同点二塁打。3安打の猛打賞で、10日の台湾・ラミゴ戦に続き、2試合連続決勝の生還も果たした。対外試合3連勝の井口監督も「そういう星の下に生まれている」と能力を実感した。

 「根尾に負けないように結果を出したい」と「2・14」の中日戦で大阪桐蔭のチームメートとの対戦を楽しみにしてきた。だが、右ふくらはぎの肉離れで2軍調整している根尾の1軍昇格はお預け。中日の主力投手を相手に結果を示した藤原は「次、お互い試合に出られれば頑張って、いい結果を残したい」と3月2、3日のオープン戦(ナゴヤドーム)へ向けたエールを送った。

 「毎試合1本ずつはヒットを残せるよう、やっていきたい。一試合一試合成長できればいい」。解き放たれた才能が輝き始めた。(福浦 健太郎)

 ▼西武亀井猛斗チーフスコアラー スイングが崩れることが少ない。直球を待って、変化球にも対応できる。将来は俊足、巧打の秋山(西武)のような選手になりそう。

 ▼オリックス曽我部直樹スコアラー (4回の適時打は)変化球で追い込まれ、直球を打った。バットにボールを乗せる技術を持っている。

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