侍・稲葉監督 プレミア12の1次Lで開催国の台湾を警戒「五輪を見据えながら…」

[ 2019年2月15日 19:06 ]

<JOCインテグリティ教育事業>握手を交わす野球日本代表・稲葉監督(左)とサッカー日本代表・森保監督(撮影・吉田 剛)
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 侍ジャパンが戦う今秋11月のプレミア12の1次ラウンドの組み合わせが決まり、稲葉篤紀監督(46)は開催チームの台湾を要警戒した。日本は台湾で行われるB組に入り、台湾、ベネズエラ、プエルトリコと同組。「台湾をしっかり見に行って情報を得たり、そういうこともやっていきたい。これから色々と対策は考えていきたい」と台湾プロ野球を直接視察し、1次ラウンド突破につなげる考えだ。

 「正直楽なチームはないですよ」と3チームとも手放しで喜べる顔合わせではない。その上で「特に台湾は本拠地でやる。我々はビジター。ファンの方たちはほとんど台湾の方で応援は凄いと思う。そういったところに打ち勝っていかないといけない」と語気を強めた。

 昨年11月、日米野球を前にした強化試合では、最終回に5点を奪い追い上げたものの、5―6で1点差及ばず台湾に敗れた。トップチームとしては、稲葉ジャパン初黒星でもあった。「昨年も強化試合ではありますが、打ち負けている」と地力の高さは分かっている。

 加えて台湾の主砲・王柏融(ワン・ボーロン)が今季から日本ハムに加入した。「王柏融も日本に来て、日本の野球というものをある程度分かって、その情報を台湾代表に持っていくのでね」。巨人・陽岱鋼、ロッテ・チェンらも順当なら代表入りが予想される。

 1次ラウンドは上位2チームが東京ドームとZOZOマリンで行われるスーパーラウンドへ進出。6チーム総当たりで行われ、上位2チームが東京ドームでの決勝に進む。

 稲葉監督は20年東京五輪での金メダルのためには、プレミア12の優勝こそが大事と位置付ける。「大会なので。しっかりと勝てるメンバーを入れたい」。そして出場12カ国・地域は、世界野球ランキングの上位12チームであり、全チームが東京五輪でライバルとなる可能性がある。「情報収集もそうだし、オリンピックを見据えながら、プレミアはやっていかないといけない」。1年半後の本番での顔合わせも想定し、他グループも含めて広く目を凝らし、金メダルへの道筋を作り上げていく。

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2019年2月15日のニュース