大きな重圧と戦う選手たち 応援するときの“ワンクッション”を大事に

[ 2019年2月2日 10:48 ]

<阪神・沖縄キャンプ>ベースランニングを見守る矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 思いを口にする前に、一瞬で良いから、考えてほしい事がある。

 プロ野球12球団がついにキャンプインした。同じ春季キャンプと言えど、選手によって捉え方は違う。開幕1軍入りや定位置獲得を目指す選手のとっては「競争」の場であり、レギュラーが確約されている選手にとっては「調整」の場になる。

 その視点で見た場合、阪神タイガースの春季キャンプは、どの球団よりも熱いと言えるかもしれない。なぜなら後者が少ないからだ。特に野手においては、ベテランの福留、糸井、以外はレギュラーが確約されていない。昨年、一定の成績を残した選手を含めて矢野監督は「競争」との方針を打ち出している。つまり、し烈極まりない争いが繰り広げられるということだ。

 我々一般人では想像も付かないほど大きな重圧と戦う選手たちには、本当に頭が下がる。たとえ20代であっても、この先数年結果を残せなければ職を失うかもしれない。そんな危機感をどこかで抱えながら“働く”選手達を心から尊敬する。

 こんな、分かりきった事を何故いま書いたかというと、シーズンが始まるまでに、今一度、ファンの皆様と共有しておきたかったからだ。これからもグラウンドでは様々な声が飛び交うだろう。なかには選手への厳しいヤジもある。ファンあってのプロ野球。それも、当然だ。しかし、行きすぎたヤジは時にチームのマイナス要素になりかねない。

 チームや、応援している選手の結果が思い通りにならなかった時、「好き」という思いが燃えさかって攻撃的になってしまう気持ちは分かるし、私も経験がある。ただ、その攻撃的な気持ちを言葉にする前に、一瞬で良いから、考えてほしい。選手達は、我々では想像も付かないほど大きな重圧と、戦っているということを。

 その“ワンクッション”を入れることができれば、気持ちの良い応援環境を作っていけるのではないかと、思う。と同時に、我々スポニチも、その考えを肝に銘じて阪神タイガースを取材していきたい。(阪神担当・巻木 周平)

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