阪神・糸井、今季目標は「ワッショイ!」早くも“糸井節”全開

[ 2019年1月26日 05:30 ]

甲子園での自主トレを公開した糸井(撮影・北條 貴史)
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 超人の目標は「ワッショイ!」――。阪神・糸井嘉男外野手(37)が25日に甲子園球場で自主トレを公開し、随所に“糸井節”をさく裂させながら移籍3年目、そして、最下位からの巻き返しを期す今季への強い意気込みを明かした。

 優勝への思いを“糸井節”に乗せた。報道陣から個人タイトルへの意欲を問われた時だった。

 「一番のタイトルは、もう…、ワッショイしたい!」

 大きな笑いに包まれた一方で、「ワッショイ=胴上げ」という意味を理解するのに誰も時間はかからなかった。約9分間の取材中に、同様の思いを連呼していたから。「最下位やったんで、巻き返したい思いは強い」。「矢野さんを胴上げしたい」――。極め付きは甲子園球場を見渡しながら、「想像はできてますけどね」と言った。おどけた表情を見せつつも、熱い本心がにじみ出ていた。

 「やっぱり、ここの試合は勝てる気がしなかったので(甲子園では昨季21勝39敗2分け)。一人一人レベルアップしないといけない。それは皆分かっていると思うし、自主トレをやっている。一つになったら、いいんじゃないでしょうか?」

 不敵な笑みが示すように調整は順調だ。例年グアムを拠点にしてきた自主トレを国内へ移して沖縄で実施。「(グアムは)暑すぎるし焼けすぎる」と笑い、「海外よりやりやすかった」と最適な環境だったことを強調した。共に自主トレしたソフトバンク・柳田、オリックス・吉田正は年下でも「日本を代表するバッターなので刺激をもらえたし、勉強になりました」と濃密な時間を過ごした。

 となると、当然、昨季以上の活躍を期待したい。打率・308は残しても2度の負傷離脱で出場は119試合どまり。「毎年キャリアハイを目指している。FAで来ているわけですし、全試合出たい」。7月で38歳を迎える今季も中軸を担うことは確実で、その数字がチームの順位を左右することは言うまでもない。

 「まあ、いま仕上がっても、なんの意味もないからな。まだまだ開幕というところを目標に。まあ、スムーズにキャンプに入れるかなとは思いますけど」。既にアクセル全開の“糸井節”が、今季の爆発を予感させた。 (巻木 周平)

 ▽糸井と優勝 プロ入りした04年以降、12年まで所属した日本ハムで06、07、09、12年の4度リーグ優勝を経験している。ただし、06年は投手から外野手に転向直後で1軍デビュー前、07年は出場7試合のみだった。主力として貢献した優勝は09、12年の2度で、いずれもベストナインを受賞した。なお、前記4度はすべてCSを制して日本シリーズに進出したが、制覇は06年だけ。13〜16年に所属したオリックスでは14年2位以外はすべてBクラスだった。

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2019年1月26日のニュース