「プロフェッショナル」立浪氏 人知れず行う準備とは

[ 2019年1月16日 08:00 ]

立浪和義氏 野球殿堂入り

星野仙一氏のレリーフの前でポーズをとる立浪和義氏(撮影・郡司 修)
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 【記者フリートーク】中日担当だった99年からの3年間。入社2年目だった私は立浪氏から「プロフェッショナル」を学んだ。

 「選手と記者は敬意を払い合うべき。自分はベテランでも若い記者でも同じように話す。だから記者も選手がベテランだろうと、新人だろうと同じように敬意を払って話を聞いて欲しい」

 20年が経ち、今や年上の現役プロ野球選手はいなくなったが、超一流の言葉は今でも深く胸に刻まれている。

 現役時代は起床後の入浴で体を温め、入念に体をほぐしてから球場入りするのが日課だった。解説者として活躍する現在は本番数分前に決まって滋養強壮剤を飲み干し、放送ブースへと向かう。中途半端なプレーや放送途中の変調はプロとして許されない。人知れず行う準備は、観客や視聴者に対する「敬意」である。(元中日担当 桜井 克也)

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2019年1月16日のニュース