何歳になっても情熱冷めない権藤氏 今こそ出番では

[ 2019年1月16日 08:13 ]

権藤博氏 野球殿堂入り

展示物の前でポーズをとる立浪和義氏(左)と権藤博氏(撮影・郡司 修)
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 【記者フリートーク】個室を嫌い、居酒屋のカウンターの隅がお気に入り。瓶ビールは手酌で、何時に来て何時に帰ってもいい。それが「権藤会」のルールだ。中日担当だった12年、遠征先で毎日のように飲みに連れて行ってもらった。

 いつも驚かされるのが、何歳になっても指導者としての情熱が一向に冷めないことだ。侍ジャパンの投手コーチを退いた昨年も、メジャーに挑戦した大谷らを激励するため米国へ。菅野の登板試合は1球、1球スコアブックをつけながらテレビで見ているという。

 まだ精神論、根性論が根強かった98年に、選手の個性を重んじる奔放なスタイルで横浜を日本一に。ただ、00年に退任後は長くお呼びがかからなかった。今思えば、日本球界では少し時代を先取りし過ぎていたのではないだろうか。自己主張することに抵抗のない若い選手を取材していると「今こそ権藤さんの出番では」と思うことがある。(元中日担当・山添 晴治)

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2019年1月16日のニュース