脇村氏 特別表彰 プロ・アマ雪解けに尽力「認められたのは感慨深い」

[ 2019年1月16日 05:30 ]

脇村春夫氏 野球殿堂入り

野球殿堂入り通知書を授与された脇村春夫氏(撮影・郡司 修)
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 脇村氏は02年11月の日本高野連会長就任時、全国優勝した湘南高後輩でスポーツキャスターの佐々木信也氏から「プロが後輩と話もできない」と指摘を受け「自然な姿に」と改革に動いた。

 03年1月、プロ野球・川島広守コミッショナーと会談し「プロ・アマ問題検討委員会」を設置。12月、現役プロ選手による高校部員対象のシンポジウム「夢の向こうに」を実現させた。長らく禁止されてきたプロによる球児への指導は歴史的な快挙と言われた。

 04年にはプロとドラフト会議の「覚書」を交わした。抜け穴がないように退部届を「プロ志望届」に改めた。プロの母校での練習を解禁…と雪解けは進んだ。当時を思い返し「プロもアマも一緒に楽しくやるのが本来の姿。認められたのは感慨深い」と喜んだ。

 この日は87歳の誕生日。皇后さまのいとこで平成最後の表彰という縁に「私の殿堂入りを皇后さまがご存じかどうか。普段会話もしておりませんので」と笑った。 (内田 雅也)

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