ソフトB 和田 2年ぶりの1軍登板へ順調 開幕までのテーマは「我慢」

[ 2019年1月16日 05:30 ]

ゴムを使ったトレーニングをする和田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・和田毅投手(37)が15日、長崎市内で自主トレを公開し、2年ぶりの1軍登板へ向け順調な仕上がりを見せた。昨季は左肩を痛め1軍登板なしに終わったが、約70メートルの距離で遠投をこなすなど、1月中にもブルペン入りする構え。チーム最年長投手が、17年目のシーズンでもう一花咲かせる。

 開幕までのテーマは「我慢」。左肩痛からの復活を期す和田は、はやる気持ちを抑えながら自主トレに臨んでいる。球場近くの109段の階段ダッシュで下半身強化に努めると、約70メートルの遠投も行った。

 「入ろうと思えばブルペンにも入れるが、焦っても仕方ない。8割、9割で腕を振れるようになってから。肩が万全な状態なら、まだまだやれる自信はある」

 昨年痛めた左肩は順調に回復しているが、再発だけは避けなければならない。ベテラン左腕は「力をセーブしている部分はある。開幕に間に合うのが理想だけど、こだわりすぎても良くない。足元を見ていきたい」と慎重に調整を続ける。今月中にブルペン入りし、2月のキャンプで球数を増やし、投げるスタミナをつくっていく。

 発奮材料は身近な存在だった。同い年の松坂(中日)は自身と同じ肩痛から復活し、昨季は6勝を挙げた。「励みや勇気をもらった。自分も続きたい。ヤフオクドームのマウンドに戻れるようにしたい」と力を込めた。チームでは千賀、東浜ら若手が投手陣を引っ張ることを求めながら、自身も松坂と同じくローテーション投手としてバックアップする構えだ。「まずは競争ができる状態にしたい」と和田。慌てず焦らず、復活の道を進む。

 ○…ソフトバンクの5年目左腕・笠谷は先発ローテーション入りに意欲を見せた。和田とは3度目の自主トレとなるが「和田さんのメニューはきついが、食事しながら野球の話を聞いたり勉強になります」と充実した表情を見せた。昨季は9試合に登板したが初勝利はお預けとなり「先発を任せてもらえるように頑張りたい」と話した。

 ○…和田の自主トレに同行しているソフトバンク・栗原は、守備力の向上をテーマに掲げた。「捕手として守れないと試合には出られない。それがあってのバッティングだと思う」。遠投では力強い球を投げるなど仕上がりは順調で「聞けることは(先輩に)聞いて吸収していきたい」と意欲的だった。

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2019年1月16日のニュース