阪神・糸原 球宴初選出「体が小さな子供たちに夢を」

[ 2018年7月3日 05:30 ]

「マイナビオールスターゲーム2018」監督推薦選手発表 ( 2018年7月2日 )

監督推薦でオールスター出場が決まった(左から)糸原、メッセンジャー、岩貞
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 監督推薦での球宴初出場が決まった阪神・糸原は、少年のように目を輝かせ、夢舞台に立てる喜びを口にした。

 「選ばれると思っていなかった。小さいころから見ていたオールスター。そこに自分が出られるのは大変、うれしく思います。僕はまだ、良いプレーができる選手じゃない。しっかり覚えてもらえるように頑張りたい」

 謙遜した言葉を並べたが、成績を見れば文句なしの選出だった。2年目の今季は二塁、遊撃のレギュラーとして、休養の1試合を除いて70試合に先発出場。糸井に次ぐチーム2位の打率・296、出塁率・401をマークし、6月7日オリックス戦からは不動のリードオフマンとして打線をけん引している。

 「夢のよう。松坂さんが投げている姿が印象深いですね」。少年時代はテレビ観戦するしかなかった舞台で、今度は自分自身がプレーする。実感はどこかおぼろげでも、課せられた「役割」は、自覚している。

 「すごく体の大きい選手が多いけど、僕は小さい。体が小さな子どもたちに夢を与えられるようなプレーをしたい」。1メートル75の身長はプロでは小柄な部類に属するが、大柄な選手たちと対等に戦う姿を見せることで夢や感動を与えたい。

 猛虎の代表として活躍するだけではない。一流選手が集う球宴は、他球団の選手の考え方や技術を吸収できる貴重な機会でもある。「良い選手が多いので、いろいろ吸収して、聞けることはどんどん聞いてみたい」。飛躍へのヒントを持ち帰り、後半戦躍進への足がかりとしたい。(巻木 周平)

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2018年7月3日のニュース