ＤｅＮＡ東　球宴でも“もぐもぐタイム”　バナナパワーで新人唯一

「マイナビオールスターゲーム２０１８」監督推薦選手発表 （ 2018年7月2日 ）

監督推薦で球宴に選出された東は笑顔でガッツポーズ（撮影・沢田　明徳）
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　夢舞台の「もぐもぐタイム」に思いをはせた。ファン投票、選手間投票を通じて唯一、新人で選ばれたＤｅＮＡの東は「ベンチにあれば食べます。みなさん、自分がバナナ食べること知っていますかね？」とはにかんだ。

　チームでただ一人、先発ローテーションを守り、チーム勝ち頭６勝で防御率２・７９。監督推薦にふさわしい成績を残す左腕を支えるのが、試合中にベンチで食べるバナナだ。

　看護師の母の助言で立命大時代から、栄養補給に食べてきた。「体に良く栄養も豊富。消化もいいですし」。汗で失うカリウムやマグネシウムといったミネラルが豊富で、すぐエネルギーとなる単糖類も含む。多い時は１試合で３本平らげ、プロ初完封も果たした。

　試合中の映像でバナナ好きが浸透し、ファンからの差し入れもバナナ中心に。プレミアムバナナの先駆け「甘熟王」まで受け取ったことも。球宴では投球回は短く限られるが、最高のパフォーマンスには欠かせない。

　「これだけ小さな体から全力で投げる球を見てほしい。（パ・リーグは）パワーヒッターばかりですが、真っ向勝負したい」

　１メートル７０と上背はないが、直球の最速は１５０キロを優に超す。カーリング娘は、もぐもぐタイムを頭脳的で緻密なショットにつなげたが、東はバナナを頬張り力強く投げる。　（後藤　茂樹）

　▼全セ・緒方監督（広島）なかなか新人選手であれだけの球を投げる投手は他の球団を見回してもいない。（球宴に）ふさわしい選手で力もあると思う。