阪神・糸井 右膝骨折疑い、長期離脱の可能性も 金本監督ショック「きょう検査だから」

[ 2018年7月3日 08:40 ]

30日のヤクルト戦で8回に右膝付近に死球を受けた糸井(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神の糸井嘉男外野手(36)が、3日にも1軍選手登録を抹消される可能性があることが2日、わかった。6月30日のヤクルト戦で右膝付近に死球を受け、前日は今季初めて欠場していた。都内の病院で精密検査を受けた際に「骨折の疑い」と診断されていたことが判明。この日、再検査を受けたが、診断結果は骨折だった模様だ。長期離脱の可能性もあり、逆襲を狙う金本阪神にとっては大きな痛手となる。

 勢いづいた猛虎に衝撃が走った。6月26日からのDeNA、ヤクルトと続いた敵地6連戦では5勝1敗。次カードへ向けて弾みをつけた矢先だった。帰阪したこの日午前に取材に応じた金本監督は重い口を開いた。

 「(糸井の状況は)わからん…。骨折の疑いアリやから」

 指揮官が明かした内容は、衝撃の事実だった。6月30日ヤクルト戦での8回。風張の直球が糸井の右膝付近を直撃した。直後に代走を送られてベンチへ退いたが、試合後は自分の足で歩いていた。そのため、前日1日の同戦は欠場したものの軽傷とも思われた。だが、この日になって、都内での検査結果が「骨折の疑い」だったことが判明した。

 「きょう(再)検査だから。(今後についても)わからん」

 帰阪後に受けた精密検査の結果は、午後には指揮官のもとに届いたとみられる。チームドクターによる再検査の結果は骨折だった模様で、今季初の戦線離脱ばかりか、長期離脱の可能性まで浮上。3日の状態を見極めた上で最終判断を下す方針だが、1軍出場選手登録を抹消される可能性が高くなった。

 開幕から打線が苦しむ中、主軸として奮闘してきた。不振のロサリオに代わって、5月27日の巨人戦からは26試合に4番として出場。6月30日までの全70試合に先発出場し、打率・301、10本塁打、40打点に加えて15盗塁を記録するなどチーム「4冠王」を誇っていた。離脱となれば、ダメージの大きさは計り知れない。

 今季ワーストの5連敗もあり、6月24日には2年ぶりの単独最下位に転落した。だが、先の関東遠征6試合で53得点と打線が復活。いまだ借金2とはいえ、わずか1週間でヤクルトに並ぶ同率2位に再浮上した。3日からは球宴前、最後の9連戦が始まる。

 「もちろん、もちろん。最低の目標です」

 借金返済を誓った指揮官にとっても、ベテランの離脱は大きな痛手だ。今年の球宴にも選手間投票による出場が決まっていたが、重傷を負った事態を受けて出場辞退は免れない。さらなる浮上を目指す金本阪神が再び苦境に立たされた。(山本 浩之)

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2018年7月3日のニュース