中日・松坂 ぶっつけ球宴登板へ 森監督示唆「そこに合わせた方がいい」

[ 2018年7月3日 05:30 ]

ガルシアと話し込む松坂(左)
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 「マイナビオールスターゲーム2018」(13日・京セラドーム、14日・熊本)にファン投票で選出され、背中を痛めて出場選手登録を抹消されている中日・松坂大輔投手(37)がレギュラーシーズンでは投げずに球宴に登板する可能性が高まった。また、2日に監督推薦選手が発表され、既にファン投票と選手間投票で出場が決まった30選手に加え、DeNAのドラフト1位・東克樹投手(22)ら26選手が新たに選出された。

 ナゴヤ球場でキャッチボールを行い、背中の状態を確認した松坂は「試合で投げられる状態にしてからオールスターというのが理想だが、(ぶっつけ本番の)可能性もある」と話した。

 当初は6〜8日のヤクルト3連戦で実戦復帰し、球宴で投げる予定だった。だが、森監督は「仮に何かあって球宴で投げられないとなれば、後半戦10試合に出られない。その方が痛い」と説明。野球協約上、球宴出場を辞退した場合、後半戦開始から10試合に出られず、登板は早くても28日の巨人戦までずれ込むことを考慮し、プランBが浮上した。

 右肩痛からの復活となったシーズンで、松坂については、原則中10日前後の間隔を空けてきた。仮にヤクルト戦で復帰した場合について、指揮官は「本人は5回は投げたいだろうし、短いイニングだったらお客さんに失礼」とした。球宴までの間隔はシーズン中よりも短い中6日程度となり、何らかの故障のリスクも伴う。逆に、球宴復帰の場合、登板は多くても2イニングで、球数も少なくて済む。13日の第1戦に投げれば、状態次第で後半戦開幕カードとなる広島戦に中4日で向かわせることも可能だ。球数も段階を踏んで増やすことにもつながる。指揮官は「しっかり調整期間をもうけ、そこ(球宴)に合わせた方がいい」と続けた。

 前日にブルペン入りした松坂は一夜明けて「強く投げたことで反動がなければと思ったが問題はなかった」と話した。回復は順調だが「中途半端な形にしたくない」と慎重に段階を踏む。選んでもらったファンに、しっかりとしたパフォーマンスを見せ、後半戦へつなげる。 (徳原 麗奈)

 ▽野球協約86条(出場選手の自動抹消) オールスター試合に選抜された選手が、オールスター試合出場を辞退したとき、その選手の出場選手登録は自動的に抹消され、所属球団のオールスター試合終了直後の年度連盟選手権試合が10試合を終了する翌日まで、再び出場選手登録を申請することはできない。オールスター試合前から出場登録を抹消されていた場合も同様の扱いとする。

 《松坂経過》

 ▼6月8日 古巣ソフトバンク戦に先発し、5回3安打1失点の粘投で今季3勝目を飾る。

 ▼17日 試合直前のブルペン投球で背中のけいれんを訴え、西武戦先発を緊急回避。

 ▼18日 横浜市内の病院で背部の軽度の捻挫と診断される。

 ▼20日 練習再開するもノースロー。

 ▼22日 故障後初となるキャッチボールを約20メートルの距離で行う。

 ▼25日 球宴のファン投票最終結果が発表され、39万4704票を集め、セ先発投手部門で選出。「何とか投げられるよう早く復帰したい」。

 ▼7月1日 故障後初のブルペン入り。捕手を立たせたまま約40球。

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2018年7月3日のニュース