大瀬良 球宴で自己最速155キロ狙う 全球直球勝負

[ 2018年7月3日 05:30 ]

「マイナビオールスターゲーム2018」監督推薦選手発表 ( 2018年7月2日 )

監督推薦での球宴初出場が決まりポーズを決める大瀬良
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 監督推薦によって初の球宴出場となった広島・大瀬良は、全球直球勝負で自己最速更新となる155キロを目標に掲げ、地元の九州で快投を披露することを誓った。

 5年目の躍進が、初の夢舞台へとつながった。今季は14試合に先発して防御率2・62。10勝(3敗)は堂々のリーグトップだ。5月21日のオールスター開催概要発表の記者会見で緒方監督が「今年は大瀬良大地が選ばれてほしい」と発言していた通り、指揮官から直々に推薦を受けた。

 「ありがたいことですし、何とか頑張ってこられてよかった。投手は直球勝負で、打者は三振か本塁打というのは、この舞台しかないので小さいころは楽しみにしていた。まさか、そこに僕が立てると思っていなかった」

 少年時代に胸躍らせた“全球直球勝負”に自らも挑むことになった。今季から解禁された2段モーションを取り入れ、左腕を上方に差し出してから投げ下ろす新フォームで直球の威力を取り戻した。祭典での全力投球は、自己最速の154キロ更新も視野に入れる。

 「これまでの4年間よりも、今が一番、持っているボールに自信を持っている。(全て直球で)いけるところまでいきたい。シーズン中、思いっきり投げることはないので、どれくらいスピードが出るのかな?と思ったりする。(自己最速は)その場の空気、勢いに任せて出してみたい」

 長崎出身の右腕にとって、九州への思いも込めた登板となる。第2戦が行われる熊本には、16年の地震で被災した知人も多数いる。

 「九州出身の選手は楽しみにしていると思うし、僕もその一人。小さい子、大学の友達とか、僕の頑張る姿が少しでも励みになるのであれば頑張りたい」

 前回29日のDeNA戦では左太腿裏(ハムストリング)がつり、6回85球、1失点で降板した。この日は、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加。ランニングやキャッチボールで患部の状態を確かめ、「大丈夫です。試合で100%でいけるようにしたい」と無事を強調した。少しの心のゆとりをもたらす祭典。自らの楽しみに身を任せつつ、九州のために腕を振った先に、野球ファンを魅了する剛球が待っているかもしれない。(河合 洋介)

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2018年7月3日のニュース