6季ぶりメジャー復帰なるか?“強打の投手”37歳ザンブラノの挑戦

[ 2018年7月3日 13:00 ]

09年3月、日本代表とカブスの練習試合で、川崎に左中間越え適時三塁打を浴びるカルロス・ザンブラノ投手
Photo By スポニチ

 強打の投手として00年代にカブスで活躍したカルロス・ザンブラノ投手(37)が現役復帰を目指しているという。シカゴNBCSが伝えた。

 マーリンズに在籍した12年を最後に、6シーズンもメジャーからは遠ざかっている。14年9月に、一度は現役引退を正式表明した。ただ現在はメキシカンリーグのユカタン・ライオンズで練習中。メジャーのマウンドを目標に投げているという。

 06年に16勝で最多勝に輝き、通算132勝。1メートル93、体重125キロの体躯から100マイル(約161キロ)超えの速球を投げ込む投球スタイルは迫力十分だったが、それ以上に印象的だったのが両打ちで鳴らした打撃だ。

 06、08、09年と守備位置別に最も優れた打撃成績を残した選手に贈られるシルバースラッガー賞を受賞。06年は打率・151ながら6本塁打。08年は打率337、4本塁打、11打点など、シーズン打率3割超えは3度あった。通算打撃成績は打率・238、24本塁打、71打点。オールスター戦でのホームランダービー出場も、何度か検討された。代打でも計30度起用されている。

 荒い気性で乱闘騒ぎをよく起こし、無断帰宅からの失踪騒動も。カブスから30日間の出場停止処分を受け、後にトレード放出され、現役引退につながった。本人は当時を「シカゴでは練習をしなかった。ただ毎日神への祈りは欠かさなかった」と語る。信心深いことでも知られ、引退後は故郷のベネズエラやアルゼンチン、ドミニカ共和国を巡り、1000人近い群衆に説教をして回る伝導活動にあたることもあった。

 メキシカンリーグは3日(日本時間4日)に再開される。「Big Z」の愛称で知られる個性派投手は、新天地でデビューを飾れるか。大谷翔平の活躍で米国でも投打二刀流への注目は高まっているだけに、現役復帰となれば投球はもちろん、そのバットにも視線が注がれそうだ。(記者コラム・後藤 茂樹)

続きを表示

2018年7月3日のニュース