メッセ 球宴初選出「9年かかったことがちょっと残念」

[ 2018年7月3日 05:30 ]

「マイナビオールスターゲーム2018」監督推薦選手発表 ( 2018年7月2日 )

監督推薦でオールスター出場が決まった(左から)糸原、メッセンジャー、岩貞
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 近いようで遠かった夢の舞台に、阪神・メッセンジャーは目を輝かせた。来日9年目でついに手にした球宴の切符。ジョークも交えながら、言葉は弾んだ。

 「休めたらなっていうのが正直あったけどね…。(球宴は)クールな経験だと思いますが、9年かかったことがちょっと残念ですね(笑い)」

 毎年のように、先発陣を引っ張ってきた存在ながら、球宴とは無縁だった。今年も開幕から快調に白星を重ねて9勝(4敗)、防御率2・45と、出色の内容。広島・緒方監督からの推薦に「値すると思う。数字はウソをつかない」と胸を張った。

 「お祭り」と表現されても、たどりついた特別なマウンドで体現するのは、虎のエースに恥じない投球だ。

 「自分自身になりきるだけ。いつも通りの自分を見てもらえれば。自分はオープン戦であれ、ファームの試合であれ、結果にこだわりたい。オールスターでも結果にこだわりたい」。米国では、クレメンスとボンズの対戦を名場面に挙げた右腕が、真剣勝負でファンに興奮を与える。

 最高のモチベーションを胸に向かうのは、3日の中日戦。2日は甲子園球場での指名練習に参加しショートダッシュなどで最終調整した。9連戦の先陣を託され、球宴選出の御礼快投にも期待がかかる。それでも「良い意味で(球宴)とは関係ないというか、(チームが)シーズンで高いところにいれるのが目標」と普段通りの心構えで仕事をする。

 勝てば3年連続7度目の2桁勝利で、昨年7月23日を上回る自己最速での到達。「自分が勝つことは、チームが勝っているということ。そちらを意識したい」とチームの勝利を優先し、大台は「通過点」として捉えた。

 9連戦中は大黒柱として2度の登板が予想される。会心の白星を2つ積み重ねて、晴れ舞台に上がる。(遠藤 礼)

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2018年7月3日のニュース