【北北海道】帯広北 今夏全国一番星 “きっと勝つ!”配布に選手奮起

[ 2018年6月24日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念北北海道十勝地区1回戦   帯広北8―2上士幌・更別農・士幌・新得・大樹 ( 2018年6月23日    帯広の森 )

<帯広北・上士幌、更別農、士幌、新得、大樹>初回、先制点を奪い、盛り上がる帯広北のベンチ
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 第100回全国高校野球選手権大会(8月5日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会が23日、全国のトップを切って沖縄と南北の北海道で開幕した。北北海道の十勝地区では、帯広北が今夏の「一番星」をマーク。平成ラストイヤーに、同元年だった89年以来の聖地を目指す。また、長野、静岡、岐阜、和歌山、京都、広島、岡山、山口、鹿児島大会の組み合わせが決まった。

 午後0時11分。帯広北が8―2で連合チームを退け、ナインは歓喜のハイタッチを交わした。第100回記念大会で全国最速の夏1勝。樽見豊監督は「うれしい。権利があったので、そこはこだわった。狙っていました」と笑った。

 試合開始は全国で最も早い午前10時5分。南北海道、沖縄の他地区より約30分早い、アドバンテージをものにした。試合前、指揮官は「きっと勝つ!」と願いを込めてベンチ入りの選手、マネジャーにチョコレート菓子「キットカット」を配った。その裏には激励の一言も添えられた。「チームを引っ張れ」とメッセージを送られた3番・福永は2安打3打点の活躍だ。

 気持ちの弱い選手が多く、樽見監督は「チキン(臆病者)」という意味で、スナック菓子「ベビースターラーメン」のチキン味も渡して奮い立たせた。背番号10の先発左腕・黒島は過去に何度も渡され、悔しさから袋ごと握りつぶして口に流し込んだ。その黒島が5回無安打無失点。「内角を攻めた。ゼロで抑えることができて良かった」と汗を拭った。

 平成が始まった89年夏以来29年ぶりの甲子園を狙う。「夏(1勝)一番乗りは全国で1校しかできない。目標の甲子園8強に向かって勝ち続けたい」と尼野主将。平成最後の夏に、古豪が再び輝く。(武田 政樹)

 ▽記念大会 例年2チームが出場する北海道、東京に加えて、埼玉、神奈川、千葉、愛知、大阪、兵庫、福岡も2代表が出場する。千葉、兵庫、愛知は東西、埼玉、神奈川、大阪、福岡は南北に分けて代表校を決める。過去最多の55校が出場した第80回、90回記念大会を上回る史上最多の56校で争われる。

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