巨人マギー2戦8の6 2軍戦出場で復調きっかけつかむ

[ 2018年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―1ヤクルト ( 2018年6月23日    東京D )

<巨・ヤ>5回、マギーは3ランを打ちTVカメラにポーズを決める(撮影・荻原 浩人)
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 打った瞬間、巨人・マギーは確信した。2点リードの5回2死二、三塁。ハフのチェンジアップを完璧に捉えた。5月30日の日本ハム戦以来の6号3ラン。左翼席上段に突き刺し、試合を決めた。

 「引っ張りにいくと術中にはまる。中堅方向を意識した」

 先制もこの男だった。初回1死三塁から中前打。「1、2番が(1死三塁という)最高の形をつくってくれた。走者を還せて良かった」。今季最多の4打点で主役を担った。

 不振にあえいでいた。8日の西武戦を最後にスタメンを外れた。復調のきっかけは、リーグ戦再開前日だった21日のイースタン・リーグ、ロッテ戦。1軍は練習日だったが、2軍戦に出場した。助っ人は必死だった。「複雑に考えないように。自分に自信を持つことが大事」。不調により陥っていたマイナス思考から脱却。3打数無安打でもシンプルな考えを貫き、失っていた自信を取り戻した。

 リーグ戦再開となった前日は今季最多タイの4安打。この日も止まらず、2試合で8打数6安打、1本塁打、5打点だ。復活を感じさせる活躍に、高橋監督は「いいところで安打も本塁打も出た。さらに調子を上げてほしい」と期待を寄せた。

 24日も勝てば3連勝で勝率5割に復帰する。ここ2試合で計15得点。打線をけん引するマギーは、お立ち台で同僚の阿部のように「サイコウデス!」と叫んだ。助っ人の助っ人らしい働きで、得点力に磨きがかかる。 (岡村 幸治)

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