広島バティスタ 新井以来の40発意欲「今のペースでいけたら」

[ 2018年5月9日 05:30 ]

試合前に打撃練習をするバティスタ
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 広島は8日のDeNA戦が雨天中止となり、前日と合わせた“連休”で英気を養ったサビエル・バティスタ外野手(26)が目標に掲げていた30本塁打超えに自信を見せた。現在は6本塁打で、シーズン換算なら45本ペース。広島では05年の新井以来の40発到達にも意欲を示した。

 願いもむなしく雨が降り続いたマツダスタジアム。選手たちが無念の表情で帰途に就く中、バティスタは普段通りの晴れやかな表情で現れた。それもそのはず。チーム随一の長打力は今季も猛威をふるっている。

 「試合に毎試合出してもらって、タイミングもよくなっている。今は甘い球をしっかり捉えられている」

 目下のチーム最多6本塁打はリーグ5位タイ。驚くべきは量産ぶりだ。2月21日のロッテとの練習試合で左手に死球を受けた影響で開幕は2軍で迎えた。昇格は4月17日のヤクルト戦。まだ出場17試合で、2・8試合に1本のペースで本塁打を放ってきた計算になる。リーグ最多11本のヤクルト・バレンティンは2・7試合に1本で、ほぼ同ペースだ。

 「いいペースだね。今は特別本塁打が多く出ているという感覚はない。目標の30発はケガがなかったら超えられると思う」

 オフから目標に掲げてきた30本塁打どころか、シーズン換算すれば45本ペース。このままいけば球団では05年の新井以来の40発も視野に入り、「今のペースでいけたらいいと思っているよ」とうなずいた。

 時期尚早とはいえ、決して夢物語ではない。迎打撃コーチが助っ人の進化を語る。「攻め方は去年1年間で一通り確立されたものがあるし、失投を捉えられている」。昨季は6月上旬に支配下選手登録され、初打席から2打席連続本塁打をマークするなど11本塁打を放った。相手球団の研究が厳しくなった今季もさっそく結果を残しているところに価値がある。

 対策はシンプルだ。バティスタは「基本は低めを狙っている。(研究されても)難しい球を狙う必要はない。それは追い込まれてから対応すればいい」と言い切った。6試合連続で3番を担い、右太腿裏故障で離脱した丸の穴を持ち前の破壊力で必死に穴を埋める日々。40発が実現すれば球団史上初の3連覇も自然と近づく。 (河合 洋介)

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2018年5月9日のニュース