広島・誠也10日にも今春初実戦守備 右足首骨折の昨年8月以来

[ 2018年3月6日 09:31 ]

広島・鈴木
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 右足首骨折からの復活を目指す広島の鈴木誠也外野手(23)が、10、11日(マツダ、福山)のヤクルトとのオープン戦で、今春初の実戦守備に就く見通しとなった。高ヘッドコーチが「今度の土日がメド」と明かし、本人も「足の状態がよければ出たい」と意欲をみせた。30日の中日との開幕戦(マツダ)での完全復活へ、また一歩前進する。

 開幕戦に向けて、復活への道のりが明瞭になってきた。鈴木は昨年8月23日のDeNA戦で右足首を骨折して以降、いまだ実戦の守備機会はない。オープン戦が本格化してきた中、高ヘッドコーチが今後の起用方針について明かした。

 「段階は上がってきている。誠也は慎重を期しているところ。気候にもよるので遅れる場合があるけど、(守備に就く)メドは今度の土日」

 今週は10、11日にヤクルトとのオープン戦が組まれている。7日の社会人オール広島との練習試合(マツダ)での守備出場も模索したが回避。ヤクルト2連戦のいずれかで、右翼に就くこととなった。

 「足の状態がよければ出たい。(右足首の状態は)悪くはないけど、あとはフルで出たときにどうなるか。良くなればなるほど、より意識していかないといけない。無意識でやってしまうのはよくない」

 1月上旬の自主トレ公開の際には「待ってくれているファンの人もいる」と開幕戦での完全復活を宣言した。しかし、その目標まで1カ月を切った今、言葉選びは慎重にならざるを得ない。なぜなら、シーズン全体を見据えているからだ。

 「開幕だけが全てではない。そこだけを考えてしまうと焦りにつながるので。より悪化させないように慎重にやらないといけない」

 今春、6度の対外試合は全て代打か指名打者での出場にとどまった。練習ではシートノックもこなしているが、広瀬外野守備走塁コーチは「誠也はまだ怖さもあるだろう」と分析。外野フェンス際での恐怖心を取り払う必要もある。

 全ては実戦守備に就くことで、その先が見えてくる。この日、チームは休日ながらマツダスタジアムを訪問。自主練習後には酸素カプセルに入り回復に努めた。はやる気持ちを抑えて一歩ずつ復活への階段をのぼれば、おのずと30日が見えてくる。真っ赤に染まる本拠地で右翼に立つため、間違いなく前進を続けている。(河合 洋介)

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2018年3月6日のニュース